国風文化が花開いた平安時代。
日本は、重ね着というファッションを手に入れました。
移ろいゆく四季、自然の中にある色の組み合わせの美しさを服に取り入れたのです。
人々は、色の組み合わせに美を追求し、季節と場に合わせて、その優劣を競ったのであります。
それは「かさね(襲ね・重ね)」と呼ばれ、現代にまで、様々な色目が伝えられています。
千年の伝統を持つ「かさね」、是非生活に取り入れてみましょう。
かさねには、
?織物のたて糸とよこ糸の色の組み合わせ。
?重ね着の服の色の組み合わせ。
?服一枚の、表地と裏地の色の組み合わせ。
の三種類がございます。
かさねは四季によって使い分けを必要とします。
例えば、春は、紅梅、桜。夏は、菖蒲、花橘。秋は、菊、萩。冬は、雪の下、枯野。
実践としては、
赤Tに白いシャツを羽織れば、「桜がさね(春)」。
緑Tの上に白Tをひき重ねて、「卯の花(夏)」。
黄Tに緑のポロシャツ、「黄紅葉(きもみぢ)(秋)」。
ピンク濃淡のストライプシャツ「今様色(いまよういろ)(四季通用)」。
*注意*
かさねに用いる色は、同じ名前でも、諸説あったりいたします。
特に有名なのが、「桜がさね」。表はみな白ですが、裏の色については、二藍、赤、紫、紅など、様々です。
また、同じ色の組み合わせでも、季節によって名称がかわります。
表…白、裏…緑→春だと「柳がさね」夏だと「卯の花がさね」。
誰にでも簡単にできるはず!!!
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