共産圏のハンガリーから“鉄のカーテン”を抜け出し、自由を求めアメリカに亡命したピーター(トニー・ゴールドウィン)とその妻マルジット(ナスターシャ・キンスキー)。しかし、亡命に掛かる費用はあまりにも高く、生き延びる為、すぐに迎えに来る事を約束して仕方なく生まれたばかりの娘スーザン(スカーレット・ヨハンソン)は一旦置き去りにされる。しかし、長い年月の間、その約束は果たされることはなかった。
そして、6年の歳月を経て、家族は悲願の再会を果たす。しかし、スーザンにとって、幼いころに離れ離れになった両親の記憶はまったくなく、家族が家族らしい関係になるには、娘と両親の生きてきた環境は、あまりにも異なり、そしてあまりにも長かったのだ。貧困ではあるが、自然豊かなハンガリーで多感な幼少時代を過ごしたスーザンにとって本当の両親と過ごす今のアメリカの環境と文化は、どうしても馴染めない。そして、成長したスーザンは、ハンガリーでスーザンを育ててくれた育ての親を想い、そして、家族とは何か、本当の親子の意味はと悩む。そして自分のアイデンティティーを求め、再び故郷ハンガリーの地へと向かう。
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