映画「うりずんの風」を応援したい人たちのためのコミュニティーです。
§ 「うりずんの風」とは? §
重い心臓病をもって生まれた子ども・ゆうな。
その生死をかけた手術を前に、全信仰をかけて祈る主人公・紫帆子―。
沖縄を舞台に、
我が子の闘病と信仰のはざまで葛藤する夫婦たちの人間模様を描いた
小説『うりずんの風』(作品社)。
「『うりずんの風』はフィクションですが、子どもを亡くしたという私自身の体験なくしては書けないものでした」。
原作者の下田ひとみさんは作品誕生に至るまでの経緯についてそう語る。
原作者・下田さんは子どもを心臓病で亡くした経験をもつ。
「初めての女の子でした」。
ほかに5歳と3歳の男の子がおり、子育てに忙しい日々をおくっていた最中、
生後2か月で迎えた死だった。
深い悲しみと共に「これは耐え難い試練」と感じ、クリスチャンだった下田さんの信仰は揺らいだ。
傷心癒えぬまま、一家はそれまで暮らしていた沖縄を離れ、
神奈川県に引っ越すことに。
もともと文章を書くことが好きだった下田さんは、
子どもたちが成長し、1人の時間がもてるようになった頃から小説を書くようになった。
子どもの死から3年ほど経った頃、教会を舞台にした小説を書き始めた。
「死んでしまったあの子を、小説の中で生かそう」
と、
子どもを登場人物の1人として登場させた。
「自分が作り手なのだから、ストーリーはどうにでもなったはず。でも、小説の中で赤ちゃんはやっぱり死んでしまうのです。
かわいそうで、申し訳なくて、『ごめんね、ごめんね』と泣きながら書き上げました」
その時、
小説の「作り手」として、万物の「造り手」である神様を思った。
神様がどれほどその死を悲しんでいたか、辛い思いをされたことか…。
そんな思いが慰めになったと言う。
祈りとは何か、信じるとは何か? それまで抱いた疑問や、苦しみの中からつかみ取ったものを胸に、全力で書き上げられた本作。
ひとりでも多くの方々に見ていただきたい作品です★
困ったときには