【駒場読書会(仮)について】
2008年の夏にK.Kato氏を中心に文三19組の仲間達で企画を立ち上げる。8月11日に記念すべき第1回を迎えて後、現在までに60回以上を数える。現在「考える読書会」をコンセプトとしており、「愛の読書会」への大いなる飛躍を目指して、日々の勉学に追われつつも一同いそいそと読書に精を出す毎日である。
場所は駒場キャンパス梅林門下の喫茶店「LISBLANC」が殆ど。時間になるとぼちぼち参加者が集まって、選定図書について約3時間ほど、自由に、真面目に、そして豊かに語り合う。現在は、長期休暇に入るので不定期開催。会の後、隣の定食屋「菱田屋」で呑むのが常套な流れ。
今後は、同人誌を作るとか……
そんな我々に興味のある方は、どなたでも、お気軽にどうぞ。
【これまでのあらすじ】
2008年
第1回:8月11日:『罪と罰』ドストエフスキー
第2回:9月8日:『父と子』ツルゲーネフ
第3回:9月15日:『人間の条件』ハンナ・アレント
第4回:9月22日:『暴力批判論』ヴァルター・ベンヤミン
第5回:9月29日:『法の力』ジャック・デリダ
第6回:10月11日:『異邦人』アルベール・カミュ
第7回:10月18日:『金閣寺』三島由紀夫
第8回:10月25日:『道草』夏目漱石
第9回:11月3日:『城』フランツ・カフカ
第10回:11月15日:『記号の国』ロラン・バルト
第11回:11月27日:『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
第12回:12月20日:『人生論』トルストイ
第13回:12月23日:『海潮音』上田敏
2009年
第14回:2月21日:『敦煌』井上靖
第15回:3月3日:『海を見たことがなかった少年』ル・クレジオ
第16回:3月7日:『芽むしり仔撃ち』大江健三郎
第17回:3月15日:『海辺のカフカ』村上春樹
第18回:3月21日:『春琴抄』『刺青』谷崎潤一郎
第19回:3月28日:『みづうみ』川端康成
第20回:4月11日:『桜の園』チェーホフ
第21回:4月18日:『ボードレール詩集』シャルル・ボードレール
第22回:4月25日:『リア王』ウィリアム・シェイクスピア
第23回:5月3日:『泥の河』『蛍川』宮本輝
第24回:5月10日:『絵のない絵本』アンデルセン
第25回:5月16日:『三月は深き紅の淵を』恩田陸
第26回:5月23日:『濹東綺譚』永井荷風
第27回:6月6日:『飢餓同盟』安部公房
第28回:6月13日:『晩年』太宰治
第29回:6月20日:『悲しき熱帯』クロード・レヴィ=ストロース
第30回:6月27日:『ルバイヤート』オマル・ハイヤーム
第31回:7月4日:『思考の整理学』外山滋比古
第32回:8月6日:『かのように』森鴎外
第33回:8月12日:『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
第34回:8月18日:『暗夜行路』志賀直哉
第35回:8月27日:『八月の光』ウィリアム・フォークナー
第36回:9月1日:『在りし日の歌』中原中也
第37回:9月10日:『破戒』島崎藤村
第38回:9月22日:『友情』武者小路実篤
第39回:9月29日:『虐げられた人びと』ドストエフスキー
第40回:10月9日:『桜の森の満開の下』『白痴』坂口安吾
第41回:10月16日:『グランド・ブルテーシュ奇憚』バルザック
第42回:10月30日:『賃銀・貨幣および利潤』カール・マルクス
第43回:11月6日:『伝奇集』J.L.ボルヘス
第44回:11月13日:『移動祝祭日』アーネスト・ヘミングウェイ
第45回:11月27日:『考えるヒント』小林秀雄
第46回:12月4日:『蜃気楼』『河童』『或阿呆の一生』『歯車』芥川龍之介
第47回:12月11日:『饗宴』プラトン
2010年
第48回:1月6日:『創世記』旧約聖書より
第49回:1月17日:『トニオ・クレーゲル』トーマス・マン
第50回:1月22日:『カンディード』ヴォルテール
第51回:2月12日:『社会契約論』ルソー
第52回:2月24日:『哲学入門』三木清
第53回:4月23日:『消え去ったアルベルチーヌ』マルセル・プルースト
第54回:4月30日:『ツァラトゥストラかく語りき』ニーチェ
第55回:5月6日:『イワン・デニーソヴィチの一日』ソルジェニーツィン
第56回:5月14日:『イギリス名詩選』
第57回:5月21日:『田園の憂鬱』佐藤春夫
第58回:6月5日:『千々にくだけて』リービ英夫
第59回:6月11日:『論理哲学論考』ヴィトゲンシュタイン
第60回:6月18日:『スロー・ラーナー』トマス・ピンチョン
本の選定は、単に参加者がその時に読みたかった作品であったり、話題の本であったり、時節に合わせたりと、特に規定はない。