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トリウッドPPP(プロデューサー・プロデューサー・プロジェクト)第1回作品
『ゴーグル』 監督:桜井剛
2005年3月に東京・下北沢のトリウッドにて公開された映画。
無名監督、無名プロデューサーによる中編作品ながらも、ポレポレ東中野、茨城、大阪、京都、北海道など全国で上映され、観客動員は7000人を越えている。
<出演>
タモト清嵐(そらん)
野原瑠美
利重剛
秋本奈緒美
小林且弥
猪狩元秀
他
<あらすじ>
ある朝、ゴーグルをつけて登校してきたハルキ。
普段から奇抜な行動を繰り返すハルキを、同級生はいつものようにからかう。
しかし、ゴーグルは父から受けた虐待のあざを隠すためのものだった。
虐待を受けて育ったハルキもまた、暴力的な一面を持ち、ある日の休み時間、からかいにきた同級生を殴ってしまう。
自らの暴力性に嫌悪感を覚えつつ、「もうすぐ津波が来て、嫌なものすべてを流してくれる・・・。」と、信じるハルキ。
一方、クラスメイトへの心ない一言から仲間はずれにされた同級生・香月は、普段どおりに接してくれるハルキに心を開く。
家庭では、子供に無関心で仲の悪い両親に文句もいえないでいる香月。
お互いの寂しさを理解し、次第に打ち解ける二人・・・。
エスカレートする父の虐待、両親の不和と無関心。
子供にはどうしようもない大人の世界に縛られた二人に、はたして本当に津波はやってくるのか・・・。
<解説>(HPより)
近頃、ニュース等で取り上げられることも多い「虐待を受けた子は、親になり虐待する傾向がある」という衝撃的な調査結果。
虐待の経験がある人にとって、ショッキングであることはもちろん、虐待を受けた経験がなくとも、誰もがその連鎖の発端の人物となる可能性は充分にあり、他人事と片付けられません。
物語の主人公ハルキもまた父から虐待を受けて育ち、自らも持つ暴力的な性質に嫌悪を感じています。
れが事実だとしても“人はその連鎖を断ち切る事が出来る”という作り手の願いを込めて作られたのが、本作『ゴーグル』です。
この映画を通じて、シビアな現実と孤独な戦いを続ける、子供たちの《たくましさ》を感じ取って下さい。
<HP>
http://
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映画『ゴーグル』のコミュニティです。
だからって何かする、ってわけじゃないです。なかったんで、作ってみたんです。