キッカケは2年前、大学で授業を受けている私のもとへ1本の電話がかかってきた。
「1ヶ月後に夏祭りで演奏することになった。とにかく30人くらい集めてくれ。頼む。」
相変わらずだが、むちゃくちゃだな、と思った。
三木北高と北宇治中のOBをメインに必死に声をかけた。
みんなとても親切で、32人の奏者(はっきりとデータを取ってないのが残念だが、確か30人は越えたと記憶している。)が集まった。
練習は1日。(とは言えほぼ楽譜を配るだけ。)
そして本番当日のお昼から練習し、夕方に演奏する。
初めて見るメンバーや、初めて吹く曲もあるドキドキの第1回は、なんと雨だった…。
「楽器が濡れるわけにはいかない…。」
やむなく中止となった。
そんな中、何人かの勇者が立ち上がった。
「このまま帰るわけにはいかない。ステージじゃなくてもいい、屋根のある場所で吹こう!!」
ダラダラした雰囲気から、みんなの心が一転した。
演奏は大成功!奏者は叫び、観客は拍手を続けた。子ども達は踊り歌った。奏者と観客が1つになり、気分は最高だった。
夏祭り企画委員の方々に気に入ってもらえた我がナカジバンドは、次の年も演奏会の依頼を受ける。
指揮者のナカジと決めた、目標は40人バンド!必死で声をかけた。
北宇治中OBが多く通う菟道高からもたくさんの人が集まり、44人となった。
人数は集まった。後は当日の演奏。テーマを『ノリと勢い』にし、みんなのテンションを上げた。
しかし問題は起きる。夏祭りで一番人気の『六甲おろし』の楽譜が揃わなかった。
「探してもどうせ見つからない…。」
手書き譜は直前で完成した。
これまた演奏は大成功!奏者を囲むように観客が溢れ、大いに盛り上がった。
そして今年が3回目の実施となりました。交通渋滞などのハプニングはありましたが、目標の60人を達成し(全62人!)、テーマの『情熱』溢れる素晴らしい演奏会となりました。
※ナカジバンドは毎回メンバーが変わり、当日に練習を行う、即席バンドです。決して上手な演奏ではないかも知れません。しかし奏者の皆さんの『親切な心』、『音楽を愛する心』、そしてナカジバンドの演奏を楽しみにしてくれている観客の皆さんによって支えられ続いています。
いつまで続くかも分かりません。
来年があるかも分かりません。
続いている限り、本気で楽しんで行きましょう(^o^)/
2009/8/29
ナカジバンドGM フィリ
困ったときには