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ナインティナインの岡村隆史(38)が、来年GW公開の映画「てぃだかんかん」(李闘士男監督)で、約8年ぶりに主演を務めることが21日、分かった。世界で初めてサンゴの産卵に成功した金城浩二さん(38)の物語で、初の父親役に挑戦。コメディー色を封印し、妻役の松雪泰子(36)とともに、感動の夫婦の実話をスクリーンでよみがえらせる。
岡村にとって、主演はドラマ、舞台を含めても02年2月公開の日本・香港合作映画「無問題(モウマンタイ)2」以来。その「てぃだかんかん」は、沖縄の美しい海を子供らに見せたいとの思いから、絶滅の危機にひんしたサンゴを独学で養殖、海に移植し、世界初の産卵に成功した金城さん(現在は海中生物の養殖などを手がける有限会社「海の種」社長)の物語だ。「てぃだ−」は、沖縄の方言で、太陽がさんさんと輝くさまを表す言葉。
製作のきっかけは、映画「デトロイト・メタル・シティ」で知られる李監督が、金城さんと妻が支え合って偉業に挑んだ実話を、岡村主演で映画化したいと企画したことだった。監督は、金城さんのサンゴにかける情熱、やりたいことへの信念、その裏にある孤独感と、岡村がバラエティー番組で見せる何事にも積極的な姿勢、時折見せる“影”に共通点があると分析。
これまで「無問題」シリーズをはじめ、映画やドラマでバラエティーの延長のような役柄が多かった岡村は、本格的な演技力が要求される同作に興味を持ち、出演を快諾したという。
久々の主演、しかも初の父親役に「父親はプライベートでも体験していないので、完全に想像で取り組んでいます」とプレッシャーを感じている様子。そんな岡村を、心身ともに支える妻役に起用されたのが松雪だ。
演技に不慣れな岡村をきちんと支えられる女優として、「デトロイト−」のドSキャラなど、幅のある演技力を見せる松雪は、まさに適役。
すでに先月、沖縄でクランクインしているが、岡村は「松雪さんは役柄通り、本当に人魚みたいな方」、松雪も「とてもチャーミングに、豊かに(役を)表現されている」と早くも“夫婦”の息ピッタリ。
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