※2011年7月22日 コミュニティ名を変更しましたが、字数の関係で「Go for Broke」が抜けております。正式タイトルは『Go for Broke 〜ハワイ日系二世の記憶〜 Memories of Hawai'i Japanese"Niseis"』としました。
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「Go for Broke!(当たって砕けろ)」
この言葉を合言葉に、戦場で戦った日系の若者たちがいました。
現在、Nisei Veterans(ニセイ・ヴェテランズ)と呼ばれる日系二世退役軍人の方々です。
彼らは、一世である親から祖国と聞かされていた日本からの真珠湾攻撃により、大きく運命が変えられました。
社会からの差別、そして米本土やハワイでの収容所への強制移動。
ハワイの日系の若者で構成された第100大隊の目ざましい活躍をうけ、日系人だけによる442連隊が編成されることになり、ハワイとメインランドから召集された日系二世の若者たちは、ヨーロッパ戦線に送られ、大きな戦果をあげました。
しかし、その分、多くの犠牲者も出しています。
こんな数字があります。
日系人部隊が受けたメダルの数は、およそ18000個に上り、現在でも全米軍中最多の記録を誇っています。
しかし一方で、死傷率314%という、こちらも全米軍中最多の記録として今も残っています。
最多メダル獲得数と最多死傷率。
なんとも複雑な気持ちになってしまいます。
しかし現実的に、彼らの功績と犠牲のお陰で、アメリカ社会での日系人に対する信頼度は高まり、社会的地位も底上げされました。
…そんな彼らも、平均するとすでに90歳以上の年齢になってきています。
彼らの証言をまとめ、残さなければ。
そう考え、コミュニティのタイトルの映画を制作しました。
予告篇はこちら
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ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
企画を進めて行くうちに、日本の人々が彼ら日系人部隊の事をあまりにも知らない現実にも気付きました。
たかだか100数年前に同じ日本で同じ時を過ごした同胞の、もうひとつの歴史を知らないということは、とても悲しいことだと思います。
年間150万人の日本人が訪れるハワイ。
アメリカでありながらそれほど英語の必要もなく安心して滞在でき、そして日系企業が経済活動を行えているのは、彼ら二世の功労のお陰と言っても過言ではないでしょう。
現代の日本人が享受するそれらに対し、少しでもお礼を返す意味でも、この映画を多くの方に観て頂きたいと願っています。
ただし、映画の最終的な目的は、マウイ島にあるNisei Veterans Memorial Centerで行われているKansha Preschoolを、日本から支援することにあります。
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これは、マウイの二世退役軍人の功労を記念して建てられたセンターにあり、日系人としての意識や文化、そして二世への感謝を伝えて行こう、という保育園プログラムです。
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この映画の権利や利益は、そのKansha Preschoolを支援するNPO法人NAC-Jに帰属させ、活動のために役立てます。
活動の趣旨に賛同し、映画の成功を一緒に見届けていただける方々は、ぜひご参加ください。
なお、参加は自由ですが、当面はトピックの作成は管理人だけに限らせていただきます。
もし映画上映についての問い合わせや、トピックを立ててみたいという方は、管理人までメッセージをください。
ハワイが好きな方々。
日系移民に興味のある方々。
ぜひ、どうぞ。