さすらいのバックパッカーその名もヒロシマさん
その出没範囲たるや、日本は本州、各所に出現(今のところ)
数々の出会い
そしてその数だけの感動のヒストリーを残し
人知れず次の旅へ
ある時は南へ
そしてある時は北へ
芋洗坂係長のようなその容姿は出会った人の全てはヒロシマワールドに魅了されるようです。
当コミュニティ主の私もその一人。
このコミュニティはそんな、不思議で、素敵で、怪しい?
「ヒロシマさん」を追い。(とはいえ見つけても見守るだけ)
ヒロシマ情報(過去、現在、未来問わず)を交換し、語らう広場です。
決してヒロシマさんをどうしようとか、導こうとかってことはいたしませんが
関わった皆さん(全くしらなくてもOK)みんなで、この気持ちを分かち合いたいです。
6月2日の管理人の出来事です。
日記より抜粋
今週の火曜日に車仕入れるのに名古屋の方まで行ったんです。(とはいえ正確には岐阜県の羽島ですが)朝4:30に起きて5:00頃に出発、富山西インターから高速乗るのに8号線走って、朝飯をと、本郷のマルKに入りました。駐車場に入った時に、?っとは思ったんだけど、とりあえずマルKにてコーヒーと、レモンティーと鳥皮の串とパンを購入。車に乗り込もうとしたその時・・・。さっき駐車場に入る時に立っていた・・・?
「すいません・・高岡まで行かれますか?」
「いや、このまま高速で岐阜の方まで行きますけど・・・」
「あっ、岐阜ですか。乗せて行ってもらえませんか?」
「・・・・・、いいですよ・・」
・・・・高岡でも岐阜でもいいの?・・・
ガチャ、・・バタン。
「すみません、汗臭いですけど・・」
「う、うん。どうぞどう」
う・・本当に臭い・・・・。車に乗り込んだその男、卒業の思い出にヒッチハイクで日本一週とか、元気はあるけど金が無ねー、といった若者ではなくどう見ても作業着のおじちゃん、しかも、元気もなさそうな・・・(芋洗坂係長に近い感じでした)
とりあえず、ヒッチハイカーを乗せたら出発先だとか目的地とか聞くのかなーと思って、色々聞いてみたんです。すると
「鳥取まで行きたいんです。」
「へー鳥取ですかー。っで何処から来たんですか?」
「秋田からです。出張中に地元で会社の社長が夜逃げしまして・・・。最近給料もまともに貰ってなかったもんですから、お金も無くて・・。柿崎(上越の少しむこう)までは電車で来たんですが・・お金がつきまして・・・・」
「えっ!お金無いって事は御飯も食べてないんですか?」
「・・・ええ、かれこれ5日位・・・」
「・・・・・ええええ!5日!」
乗せた時から、ヒッチハイカーにはあえて気を使ないのがマナーと思い、鳥皮とコーヒーを完食してパンに手を伸ばしたところにそんな話!
「半分食べます?」
「・・・い、いえ、結構です」
・・・・・・・
「いやっ!食べんとだめでしょ!どうぞ、どうぞ。」
「・・・いいですよ、どうせ喉も通らないですから・・・。」
「・・・そうですか・・・。」
そして道中2時間半程、様々な話を聞きながらいったんです。
名前は『ヒロシマさん』年齢が56歳って事。
家族は、危篤で入院中の父親(84歳)以外は母も姉もずいぶん昔に亡くなっているということ。
2004年に父親が倒れ地元に戻る時に、北海道で子供がいないながらも結婚していた妻と話し合いの末、離婚し一人で地元に戻ったこと。
ずっと若い頃から土木作業員として、山にこもっては一般人が見た事もない様なもの凄い重機なんかでゴルフ場を作り続けてきたこと。
父の病院代が馬鹿にならないこと。
現在、持ち金が無いこと。
携帯も止められて使えない事。
5日の間、歩きと、ヒッチハイクで柿崎からそこまでしかこれなかった事。
5日間の間に足を痛めてもう歩くのが辛いこと。
コンビニ等の前にしばらくいると、追い払われること。
そして、車に乗せてくれる人がそうそういないこと。
パーキングエリアでは絶対に乗せてもらえないので、一般道で下ろして欲しいということでした(5日間での経験から)。もしかしたら、鳥取まで辿り着けないかな・・・・。なんて事もつぶやいていました。
幸せな境遇にある、自分の事を話す気にはなりませんでした。
あげればきりが無いくらい話しましたが、とりあえず感じた事は、すっごく人の良さそうなおじさんで、時代に裏切られた、と一般的にいわれる典型のタイプだったこと、そしてその境遇と、本当に困った人が誰も乗っていない助手席にも乗せてもらえないという現実へのショックです。(見知らぬ人間を安易には信用できない時代ですが・・・。)
そして岐阜羽島のインターを降りたところでヒロシマさんを下ろしました。すると、足を引きずりながら降りていったんです。
「大丈夫?本当?」
って聞いたら
「ええ、大丈夫です。本当に有難う御座いました」
「気い付けてね!ちゃんと帰ってね!」
って言いながらも気になりながらサヨナラしました。
すぐに妻に電話してその2時間半の事を話したら、
「そんなん、電車代払ってあげられよ!御飯も買ってあげて、電車に乗せられ!」って
そうだ。そうすれば良かった!どうして気づかんかったんだろう!
ヒロシマさんが余りに遠慮深いのと、その日の仕事の事。そこまでの時点での達成感でそんな事も気づかんだかと、すぐに引き返して下ろした所まで戻ったんだけど、わずか10分程の間にヒロシマさんの姿は見当たらず・・・。
あの足では絶対遠くまでは行けんと、近くを捜索。インターの横の機動隊、道路公団、向かえのスタンド、他スタンド、通りがかりの通行人に、リュック担いで足を引きずったおじさん見ませんでしたか?と30〜40分聞き込みするが見つからず。
近くの羽島駅にも姿は無く・・・。
結局、降ろした所が最後のヒロシマさんの姿でした。
無事に鳥取に付けるかがもの凄く気がかりです。
56歳の体が飲まず食わずでどの位もつんでしょうか?
今日であれから3日経ちます。道中、名刺を一枚渡しました。もし鳥取に着いたなら無事の報告を待ちたいです。
でも、辿り着いても乗せてあげた人は俺だけじゃないですよね。
おそらく連絡は無いと思いますが、ヒロシマさんの無事を祈っています。
以上が管理人の日記です。
広島さんの足跡
●4月4日●女性姉妹の車にて山梨県内から河口湖付近まで、二人姉妹の車にて移動
そのときの日記がこちら(了解いただきました)
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●6月2日●ちびぞうくんが富山県富山市から岐阜県羽島ICまでトラックにて移動
上記がその日記
●6月7日●男性(若者)の車にて岐阜県恵那市から愛知県設楽町付近まで行き再び戻り車ー恵那市にて下車
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