第32話『スタート・イット・アップ』より。
□□□□□□□□□□□□
わしが奴にしてやれることはもうこれくらいだ。
さあ、お前達はもう帰れ。
いいから帰れ。
そして二度とこの工場に近づくんじゃない。
お前たちは何も知らなかった。
何も見ておらんし何も聞いていない。
いいな。
あぁ、バイバイ。
□□□□□□□□□□□□
止まるな!!走り続けろ!!
今ブレーキをかければ凧も失速する!!
ボードをレイラインに乗せられん!!
ついこないだまで寝小便垂れておった赤ん坊が。
いつからだったかのう。
わしに手を引かれんでも、一人前に歩けるようになったのは。
あっという間だ。
本当にあっという間だった。
じきに奴も大人になる。
もうわしなんぞが手をかけんでも。
わしがかまってやれるのもこれが最後なんじゃ。
最後にあのボードを届ける。
必ず届けるんじゃ。
受け取れ!!レントーーーーーン!!
□□□□□□□□□□□□
マジでカッケー。
困ったときには