下記オジギビト集会所関東副支部長でございます。
オジギビト集会所山陰本部
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街角にたたずむ様々な「オジギビト」を皆で収集・共有して参りましょう。
また、ご投稿いただいた写真は下記リンク「オジギビト集会所山陰本部」
のHPに転用されることをご承諾の上、発見場所やその周辺情報なども
添えてご報告頂けましたら幸いです。
※オジギビトとは?※
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・オジギビトは、工事現場の看板に描かれているキャラクターに対して、
漫画家のとり・みきが付けた造語である。
【概 要】
工事現場の傍に設置した看板で「ご迷惑をおかけしてます」
「工事中ご協力お願いします」といった文面とともに、通行人に向けて
頭を下げ、注意・警告を呼びかけているキャラクターのことである。
そのほとんどが安全帽・安全ベルト・安全靴(その他に腕章や
ロープをつけていることも)を身につけている現場作業員の姿である。
【名称について】
オジギビトという言葉は、とり・みきが平凡パンチで連載していた
漫画作品『愛のさかあがり』に登場したのが始まりであり、
そのお辞儀しているスタイルから、その名が付けられた。
その中で読者からオジギビトの募集すると、作者が思いもよらぬほど
大量の写真が送られてきて、それらを作中で発表するオジギビト特集
が何度か行われた。
連載終了後も断続的に紹介・募集を続け、2007年1月に、これまで収集
したオジギビトを集めた本、『街角のオジギビト』を出版した。
【歴 史】
オジギビトに関しての資料が殆どない為断言は出来ないが、
昭和30年代に大成建設が自社専用に出した「安全坊や」が
オジギビト第一号だとされる。
ただ大成建設の方でも何年何月に誕生したか正確に分かっていない。
これが評判になったのか、他社でも似たような看板を設置される
ようになり、オリンピック景気・高度経済成長期による建設ラッシュ
を経て日本中の工事現場に蔓延するようになる。
1980年代後半から90年代頃にかけてまでは、絵としてみると
違和感があるモノが多数あったが、近年は業者独自にデザイン化
されたオジギビトが作られるようになり、また動物型のオジギビト
も増えてきている。
その一方、何十年も同じデザインで使われてきたオジギビトも存在する。
【類 型】
『愛のさかあがり』『街角のオジギビト』の分類による。
1.「ご協力をお願いします」のタイプ
・直立不動型
オジギビトの中で最もよく見られるタイプ。
体を前屈させている用に見せる為顔が下向きになり、眼を閉じている
ものが多い。
・ハニワ型
片手が肩より上に存在しているオジギビトを便宜的に分類したもの。
敬礼しているものが多い。
・仁義型
渡世人が「仁義を切る」姿の様に前に差し出す片手が
肩の位置より低い位置にあるオジギビト。
・モタレ型
メッセージが書かれた看板にもたれ掛かって、指を指しているタイプの
オジギビト。
2.立入禁止を呼びかけているタイプ
・見得切り型
歌舞伎の見得を切るように手をこちらに向けて停止を求めているタイプ
のオジギビト。
・ベンケイ型
弁慶の立ち往生のように仁王立ち姿で書かれているオジギビト。
両手を前方に突き出すタイプのこの分類に入る。
礼儀正しいタイプ
・安全帽を脱いで陳謝しているタイプのオジギビト。
3.その他身体的特徴による分類
・エラーマン
エラが張っている顔で泉昌之の漫画の登場人物から名づけた。
カマボコ目であることが多い。
4.世界のオジギビト
オジギビトと似た様な工事看板は台湾・韓国・台湾に見られる事が
確認されている。
しかし、欧米では、この様なオジギビトは見られず、
人型ピクトグラムが書かれた道路標識の様なものが存在する。
これについては欧米にお辞儀の文化が無い為と、
著者とり・みきは主張している。
参考資料
とり・みき『愛のさかあがり 上/下』筑摩書房
とり・みき『街角のオジギビト』筑摩書房
困ったときには