LEICA M2
M2は、当初のM3の簡略版として発売された。あまりにもオーバースペックに作りすぎたM3を機能やら作り込みやらをスリム化して販売価格を引き下げて売られていた。M3との違いは(外観)、ファインダー周りのエンボスが無くなり、フィルムカウンターもシャッターボタン周りに露出した形に変更されて簡略化されている。その他レンズ取り外しボタンの周りのカラーも省略されている。また発売当初はセルフタイマーもなくフィルム巻き戻しスイッチもボタン式となっていた。しかし、後期になるとM3と同じレバー型に変更されセルフタイマーも取り付けられたことにより、レバー類の配置と見た目はM3と変わらなくなった。M2とM3の最大の相違点はファインダーの構造である。M3のファインダーに使用されているガラスブロックは15個あり、ファインダー窓から入ってきた光を直角に結ぶ仕組みになっている。M2ではコスト削減のためガラスブロックを9個に減らし、光を斜めに結ぶ構造になっている。ファインダー倍率もM3は0.91倍とほぼ等倍だが、M2では0.72倍と若干低くなっている。表紙されるファインダー枠もM3(50mm/90mm/135mm)、M2(35mm/50mm/90mm)と違い広角寄りのファインダーとなっている。レンジファインダーの性格上望遠レンズの使い勝手が不便な分35mmレンズという順広角レンズが外付けファインダーなど利用せず使用できるM2は、スナップ写真に最適なカメラと言われている。
世界中の写真家に影響を与えた
スティーブン・ショアもLEICA M2を愛用していた。
困ったときには