1、私の生涯は5年から8年くらいしかありません。
ほんの少しの時間でも あなたと一緒にいたいのです。
私を家族の一員としてお迎えする前にどうかその事を考えて下さい。
2、「あなたが私に望んでいる事」を私の中で理解できるように
なるには時間と手間が必要です。
3、私と会話して、そして遊んでください。
それだけで私の心は満足し満ち足りた気持ちでいっぱいになります。。
そして一緒の時間の中で私を意味も無く叩いたり叱ったり、
閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには、生きていて色々な楽しみがあるでしょう。
でも、私には、あなたしか頼れる人がいないのです。
4、私にいっぱいいっぱい話し掛けて下さい。
たとえ、あなたの言葉そのものはわからなくても
私に話しかけているあなたの心で理解している私がいます。
5、あなたが、私の事を、どんな風に扱っているのか気づいて下さい。
あなたの愛情も あなたの言動も私の胸に響きます。
6、私を意味も無く叱ったり叩いたりする前に思い出してください。
私は あなたより身体が小さく、とても無抵抗だと云う事を。
でも、あなたの手に簡単に穴を開けるくらいの牙を持っているということを。
7、私の事を、「云うことを聞かない」「頑固者」「馬鹿いたち」と叱る前に、
私がそうなる原因が何かないかと あなた自身考えて下さい。
適切な食事を与えなかった?
日中、太陽が照りつける暑い場所に置かなかったか?
他の子ばかり可愛がっていなかったか?言葉の暴力が無かったか?
8、私が年をとっても病気になっても、 どうか世話をして下さい。
あなたも同じように年をとるし病気にもなるのです。
その時のあなたの気持ちを想像して私の言葉を聞いて下さい。
9、最後の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい。
「見ているのが辛い」とか「私のいないところで逝かせてあげて」
なんて決して言わないでほしいのです。
あなたの匂いのする場所で、あなたが傍にいるだけで、
私は どんな事も安らかに受け入れられます。
そして どうか忘れないで・・・・私があなたを とても愛している事を。
10、空に旅立った私を思って泣かないで。
私は抱えきれないくらいの愛情と云う見えない宝物を持って逝ったのです。
だから・・・・泣かないで。
私の好きだったあなたの笑顔が もう一度 見たいから。
いつかあなたの元に また戻ってくる日まで・・・再見。
「いたち十か条」は
作者不詳の「犬の十戒」を元にアレンジされたもののようです。
困ったときには