かつては日本のHIP HOPシーンにおいて,圧倒的なマイノリティとされていたウエストコーストスタイルのHIP HOPしかし,それも今や完全に過去の話となった.多くの先駆者達と共に,シーンに関わる全ての人間の尽力によって,今や完全にシーンは確立され,才能と個性に溢れるアーティストが数多く存在し,ベテランから若手までが切磋琢磨しているのだ.今回遂にソロ名義の音源をリリースしデビューを飾ることになったDix-Tもまた,今後のウェッサイシーンを担っていくであろう一人だ.横浜や名古屋,仙台といった土地と同じように,ウェッサイシーンのキーポイントとなる土地である埼玉こそが,Dix-Tのホームタウンだ.中学生の頃にDJをやっていたという兄の影響から,自然とHIP HOPに関わりを持つようになった彼は,HIP HOPのどこか特定のポイントに魅了されるということでは無く,本当にごくごく自然な流れのうちにHIP HOPの虜となっていった.気付けばそこにHIP HOPがあるのが当たり前となった彼は,当時の多くのKIDSと同じように,ダンスにもグラフィティにも興味を持つようになるが,最終的にDix-Tが選んだものはRAPだった. HIP HOPに魅了され,とにかく色々なアーティストの作品を聞いていく中,同時に車への興味を抱くようになった.そのことをきっかけに,彼はウエストコーストスタイルのHIP HOPへとドップリとのめり込み,それから数年が経過した後に遂にラップを始めるようになるのだった.そこから現在に至るまでの間,基本的にソロとして活動を続けてきた彼は,キャリア約5年目にして,ソロとしての初の音源をリリースすることとなる.ウエストコーストのスタイルはルーツにしっかりと在りながらも,良いものは良いと思うようになったという自らの耳を頼りに,様々な音楽から影響を受けて来た彼の作り出す音楽は,一本芯が通っていながらも,柔軟でどこかポップ的な雰囲気も漂わせているのがオリジナルだ.先ずはDix-Tという一人のアーティストを知ってもらうというコンセプトを基に,仲間達とのレーベルであるBorn Hoods Recordzの仲間と共に,難しいことを考えずに作り上げたという今作は,XL MIDDLETONからタイプライターまでの多様なメンツが参加しながらも,決してDix-T本人のキャラがブレることは無い.歌心のあるフロウで届けられる,前向きで直球なリリックは,ウェッサイシーンのヘッズだけでなく,この先多くのキッズ達の心に突き刺さることになるはず!!今後の活躍が楽しみな新星の登場だ.
2008年7/16
1st「RUT SHEEP」リリース
featuring.
DESTINO,Mr.Low-D,Kimi-E,タイプライター,MK THE CiGAR,yuuki flava,Moss.key,XL MIDDLETON,MoNa a.k.a. SAD GIRL
2010年2/12
2nd「Prelude」リリース
featuring.
GIPPER,宏実,YZ,SMOKE,KUROCODAiLL,DJ PEPE,GAYA-K,MK THE CiGAR,MoNa a.k.a. SAD GIRL