レオノール・フィニィ(Leonor Fini)。
1918年 ブエノスアイレス生まれ。
父はアルゼンチン人、母はイタリア人。
1935年 パリに移り、シュールリアリストのグループに加わる。
1951年 フランスのクール・メトラージェ大賞を受賞。
油彩・版画の他、映画、舞台芸術、コスチュームデザインも手掛け、幻想と神秘とエロティシズムに妖怪性を漂わせた独自の作風で注目される。
版画も積極的に制作し、特に文学作品の挿絵としての版画集がよく知られている。(マルキ・ド・サド「ジュリエット」、ポー「短編集」、ジャン・ジュネ「囚人船」、ネルヴァール「オーレリア」、ボードレール「悪の華」など)
1972年には日本でも各地で巡回展を開催
1996年死去
先祖には、スペイン系、スラブ系、ドイツ系、ナポリ系の血が混じる。
あるときには悪魔的な"死"の世界を描き、鋭利な刃物のように理知的で冷徹であるかと思えば、あるときは蒼く深く幻想の世界にも入り込むような表現。
その天真爛漫な人生は彼女の描く油彩に表れている。
■関連
2005年 渋谷Bunkamura フィニ展
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