1970年代、伝説の町 横浜・本牧。
痛いほど切ない青春があった。
実在の人気バンド、男達、女達、愛と別れ・・・この街の伝説が今、甦る。
エキゾチックで放縦な街に魅せられた少女の鮮烈な愛の物語。
横浜・本牧の70年代。人気バンド、グルーピー、外人バー、スリリングな愛と別れ、音楽、喧嘩…。著者が青春を過ごした伝説の町での日々を限りない愛惜を込めて描く、痛々しくも衝撃の自伝的小説。
米軍施設、ハウスがあり、米兵や地元の若者相手のバーやレストランで賑わっていたこの町に、15歳の<サキ>は一つ年上のモモに誘われやって来た。モモはこの町のクラブ出身の人気バンドのグルーピーで、この日も都内のジャズ喫茶に出演した後、横浜に帰るメンバーを追って来たのだった。特別な対象のない怒りと不満を抱え、学校にも家庭にも絶望したサキは、高校を中退、前衛劇団に入り、女優の卵として日々を送っていたのだが、サキはこの町の空気に一遍で魅了され、そして町の溜まり場の店で出会ったその男に衝撃を受ける。そして・・・。
高橋 咲・著
1956年2月15日、東京・世田谷生まれ。71年6月、演劇実験室「天井桟敷」に入団。国内、国外公演に参加、女優として人気を博すが、3年で退団する。後、大学入学資格検定を経て上智大学法学部に入学。卒業後結婚、離婚。84年フランスへ留学。帰国後ワインの輸入業を始め、又、食文化ジャーナリストとして執筆活動をする。98年、小説「15歳天井桟敷物語」でデビュー。
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集英社刊
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