ジェーンズ・アディクション、ポルノ・フォー・パイロスと、つねに時代と格闘するグループ、作品を送り込んできたペリー・ファレルのコミュ。
2001年8月に正式なソロアルバム「SONGS YET TO BE SUNG」をDROP!エレクトロニクス・サウンドやハウス、テクノへの接近からある程度は予想されたのだが、良い意味で肩すかしをくらう内容となっていて、ここでの彼はまるで柳のようにさまざまな方面からの影響や刺激を受け止め、体内を通過させ独自の音にしていくのだ。
前半のどこか求心的な曲や歌には穏やかなサウンドが施され、これまでにはなかったほど落ち着いた様子にやや驚かされるが、徐々に聴き手もあたためられ中盤から後半にかけてグイグイとテンポを上げ、熱のこもった歌が展開していくところの流れは、さすがのベテランっぷり。エキセントリックな音や仕掛けがないところが、逆に別種の刺激を産み出すという希有な人らしく、よく練られたアルバムだ。ジェーンズ・アディクションの再編ツアーとどうリンクしていくのだろう?