現在の理美容における立場として化粧品の規制緩和、遺伝子のゲノム配列の発見、再生医療の発達など身体のみならず髪や頭皮などに対してもさまざまな考え方や治療方法に変化がおきています。
理美容業界内では、ウェーブでは、化粧品扱いのセット剤の発売、ホットパーマ技術、縮毛矯正等新技術や新薬剤などが発表されています。
カラー部門では、アルカリ染毛剤、酸性カラー剤、塩基性カラー、HCカラー、銀イオンを利用した染毛剤などめまぐるしく変化をしております。
我々の業界では、いかに傷めないか、傷んだ髪を補修するかを考えてきました。
しかしながら、理美容師の悲願である、髪を傷めないパーマ、カラーはいまだに遠い段階です。
今後、理美容業界は一歩進んだ毛髪科学を勉強することで、傷めない技術、傷めない薬剤選定法、髪のダメージに合った補修法を知ることが必要になります。
おしゃれに髪を飾るとき、パーマでは毛髪内のケラチン蛋白のシスチン結合を切断、酸化により再結合(不完全)、縮毛矯正・ホットパーマでは熱処理で炭化(炭素化)カラーリング、ブリーチではメラニン色素の分解など髪に避けることのできないダメージを与えています。
このダメージを必要最小限にとどめるためには、毛髪の状態、薬液の上手な使い方、アフターケアの進め方(指導)が必要になります。
医学で言う、予防治療、治療、養生、それに再生医療のメディカル的な知識を理美容師は持たなければいけないと思います。
髪を知り、頭皮を知る、お客様に感激と美しさの喜びを感じていただける事が業界の発展になると考えられます。
困ったときには