スポーツマンで勉強もできる学園の人気者ザック(フレディ・プリンツJr)は、卒業式の直前になって、美人だが頭の軽いガールフレンド、テイラー(ジョディ・リン・オキーフ)にふられてしまう。
高校生活で一番大切なイベント、プロム(卒業記念パーティ)に行く相手のいなくなってしまったザックは、親友(ポール・ウォーカー)に持ちかけられた誘いに乗る。
どんな女の子でもプロムまでの8週間でクィーンに選ばれるくらい美しい女性に変身させることができる方に賭けたのだ。賭けのターゲットとなったのは、レイニー(レイチェル・リー・クック)。
内気な彼女は、男の子よりも、絵を書くことと社会問題の方に興味があった。
しかし、ザックと会ううちにレイニーの警戒も解け、レイニーはどんどん磨かれていく。
学校でも人気が急上昇。
ついには、ザックをこっぴどく振ったテイラーの対抗馬として、プロム・クィーンの候補になる。
『シーズ・オール・ザット』は、高校生の実態を描いた映画でもある。
学園生活では、残酷なまでにグループがはっきりと分かれているもの。
でも、パッとしないこともあれば、最高に楽しいことだってある。
それが高校生活。
プロムのシーンでかかっているヒップ・ホップのダンスナンバーにも注目。
音楽を聴くだけでもこの映画を見る価値はあり。
指揮をとったのは、ブランディーが主演した『シンデレラ』も手がけたロバート・イスコヴ監督。
しかも脇役にザックの妹を演じたアンナ・パキンやレイニーの弟役のキーラン・カルキン、物事をかき回すマシュー・リラードなど、若手の実力派がそろっている。
シーズ・オール・ザット好きな人は是非入ってください。