Erich Alfred "Bubi" Hartmann, 1922年4月19日 - 1993年9月20日
記録されている中では人類史上最多の352機を撃墜した伝説のパイロット。この記録は第二次世界大戦中の約二年半という短い期間で達成。総出撃回数は1405回にのぼるが、一度も負傷しなかった。被撃墜は16回。無用な空中戦は避け、一撃離脱戦法を取り、射撃技術に秀で、無駄弾をほとんど使わなかったため、1回の出撃で多くの敵機を撃墜することができたといわれている。初めから優秀だったわけではなく、初撃墜時には落ちていく敵機に見とれてその破片を自機に浴び、墜落している。
愛用機はメッサーシュミットBf109。機首に黒いチューリップ風のマーキングがしてあり、「黒い悪魔」と恐れられる由来となった。
1944年8月24日に世界初の通算300機撃墜を22歳で達成。アドルフ・ヒトラーから直接ダイヤモンド剣付き柏葉騎士鉄十字章を授与される。その数週間後、死亡フラグをものともせず、ウルスラと結婚を果たす。結婚後に胴体のマーキングをハートが矢に貫かれた絵に変えた。あだ名がBubi(坊や)と言われたのも幼い顔立ちとその年齢、そして、その茶目っ気による所が大きい。
終戦当日まで出撃していたが、戦後アメリカ軍の捕虜となり、ソ連に引き渡される。10年半の抑留・強制労働を強いられたが、無事妻の元へ生還を果たす。空港で二人は抱き合ったという。
1993年没。
現在もIm Liebe fuer immer(永遠の愛とともに)と刻まれた墓標の元で妻と二人で眠っている。
困ったときには