From Bubblegum To Sky
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From Bubblegum To Sky、3枚目のアルバム「A Soft Kill」は、確実に今年のベストワンマンバンドアルバムの1つとなるだろう。影響された物に自分をぶつけ、浸す事でしか得られない成熟が、すごくキャッチーで、リアルに陰鬱で、巧みに演奏されたアルバムを作っている。一言で言うと、すげーしっくりくる。
そのワンマンは、Mario Hernandez という名前の非凡な男だ。彼の才能は、前2作「Me and Amy and the Two French Boys」(Eenie Meenie, 2000)と「Nothing Sadder Than Lonely Queen」(Eenie Meenie, 2004)でも顔を覗かせていたが、「A Soft Kill」で本格的に開花した。傑作である。彼は躊躇いがちにこう言う、「これはすごく直感的な作品なんだ。見え見えのインディポップじゃなくて、もっと自然で無我夢中な感情表現なんだ。勿論お気に入りの作品さ。」勿論、私達もお気に入りだ。
A Soft Killは、人間がゆっくりと死にゆく堕落を思わせる。Hernandezが12歳でアメリカに渡る前に日本のラジオで聴いていた、第二世代のポップソングやハイトーンボイスの歌手に影響されたボーカルと、紙やすりの様なギターで奏でる、純粋なメロディーに包まれた時に感じる気持ち。緩やかな死。
ワンマンポップマシーン・Hernandezは、このバンド、From Bubblegum To Skyを支配し、指揮し、勅命を下す。時折ベースやキーボードを他の者に演奏させる事もあるが、ドラムはHernandezが全て演奏するなど、彼は作者としてしつこい程に曲との繋がりを要求する。そして、全11曲で30分という時間。素晴らしすぎる。
「一人だけなのに、バンドの様に感じるよ」と、Hernandezは言う。「人々が僕にしてくれる事や僕が彼らにする事、そういった事を体験するのが、バンドってもんじゃないかな。それらの体験無しでは、曲なんて書けないからね」
歌詞引用
「やだ。君の太ももの炎症を掻きたくなんてないよ」- The Flashより
「40歳。ちょうど20年前みたいにね」- I Always Fall Apartより
「君のミラクルを感じるよ」- Guest Relationsより
「君が、あなたなんて必要ないわ、って言う瞬間が僕は大好きだって知ってるだろ」- Say Goodbyeより
「僕らは僕ら自身を溺死させるんだ」- A Soft Killより
「君に牙をうずめない様に、出来る事は全てしたんだよ」- My Je m'appelleより
「君の日光を奪う事に決めた」- Even The Sunbeamsより
「何か月もベッドに寝たまま」- Flies On a Jet Planeより
「神と太陽の光に期待をかけるな」- Captain Tennilleより
「ニューヨーク、太陽さえも君を見捨てる街」- Downtown or Up?より