知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ。
知られるべき奇才 マリオ・ジャコメッリ。
●マリオ・ジャコメッリ(Mario Giacomelli)
1925年8月1日イタリア北東部のセニガリア生まれ。
13歳の時に印刷所で雇われ、その後印刷所のオーナーとなる。最初はアマチュアの画家および詩人であったが、1954年以降に独学で写真を学び印刷の仕事のかたわら写真家としてのキャリアをスタート。 エチオピアやチベットなど遠方地での撮影も行なっているが代表作は主に地元中心に旧式の改造されたカメラで行われている。
アマチュア写真家ではあるが、ニューヨーク近代美術館のジョン・シャーカフスキーやジョージ・イーストマン・ハウスのネイサン・ライオンズなどが収蔵作品に加えたり展覧会を企画するなど高く評価。
シュールな印象のコントラストが強いモノクロ写真が特徴。 終生に渡り、生と死がテーマになっており、代表作は、「ホスピス」(1954-83)、「風景」(1954-2000)、「スカンノ」(1957,59)、「若き司祭たち」(1961-63)など。 空中撮影された抽象的なイタリア田舎風景や老人ホームの写真で知られている。
2000年11月25日にアドリア海に面したセニガリアで75歳で亡くなる。
2008年3月東京都写真美術館で、「知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ」展が開催中。
top画像
「私には自分の顔を愛撫する手がない(通称:若き司祭たち)」より