ペギー・グッゲンハイムは、ニューヨークのグッゲンハイム美術館にその名をのこす富裕な一族に生まれた。若き日に大戦前のヨーロッパに渡り、前衛芸術家たちの世界にとびこみ、フィッツジェラルドの小説の主人公のように生きた。
やがて彼女は、その感覚と知性と富をもって、マルセル・デュシャン、ハーバート・リード、アンドレ・ブルトンに導かれ、キュビスム、シュールレアリスム、ダダの作品の粋を収集し、著名なコレクター、そして今世紀最大のパトロネスとなるのである。いまもそのコレクションは、彼女が晩年を過ごしたヴェネツィアの屋敷(グッゲンハイム美術館の分館)で見ることができる。
1898年ニューヨークで、ユダヤ系の富裕で著名な両親の下に生れる。グッゲンハイム美術館の創立者ソロモン・グッゲンハイムの姪にあたる。若き日ヨーロッパにわたり、前衛芸術に関心をもち、その熱烈な支援者となる。デュシャン、ハーバート・リードの導きによってダダ、シュルレアリスムの作品を収集。1938-39年にロンドンで〈グッゲンハイム・ジャンヌ〉画廊を、1943-47年ニューヨークで〈今世紀の美術〉館(キースラー設計)を開く。晩年はヴェネツィアに住み、住居でもあるペギー・グッゲンハイム美術館でコレクションを展示した。1977年同館の建物とコレクションをニューヨークのグッゲンハイム美術館に寄贈。1979年ヴェネツィアで没。
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