戦後キングレコードの名歌手「津村謙」
「愛染かつら」の主人公津村浩三と主演の上原謙の名を取って芸名にしたのはあまりにも有名。
昭和18年3月本名である松原正の名で、テイチクより「人生第一歩」でデビュー。
テイチクで4枚のレコードを残し同年出征し陸軍に入隊。
復員後、昭和21年芸名を「津村謙」としコロムビアから再デビュー。6枚のレコードを吹き込むもヒットには至らず。
昭和23年、キングに移籍。同年吉川静夫作詞、上原げんと作曲の「流れの旅路」がヒットし、ヒット歌手の仲間入りを果たした。「上海帰りのリル」では、日本にリル旋風を起こす。
その後の活躍はご存知の通りです。
昭和36年11月28日深夜、麻雀帰りに家族を起こすのは忍びないと、自家用車の中で就寝。翌朝、車内で倒れているところを家族が発見。
病院に搬送されるも意識は戻らず。死因はヒーターをかけたことで排ガスが車内に入ったことによる一酸化炭素中毒だった。享年37。
遺作は、昭和37年2月に発売された「旅の踊り子」であった。
代表曲
流れの旅路、緑の牧場、夜汽車の女、後追い笠、白夜行路、つばくろ笠、流れのジプシー、上海帰りのリル、赤いマフラー、東京の椿姫、マルーシャ可愛いや、リルを探してくれないか、マドロス追分、待ちましょう、紅椿の歌、あなたと共に、街に赤い灯がともる、流転わらべ唄、母恋手まり唄、帰郷、夕陽に走る列車などなど
名歌手「津村謙」、決して忘れてはなりません。誰でもお気軽にお立ち寄り下さい。