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イソフラボン

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詳細 2022年6月10日 03:03更新

イソフラボン (isoflavone) はフラボノイドの一種。
狭義では分子式 C15H10O2、分子量 222.24 の有機化合物のひとつ、3-フェニルクロモン (3-phenylchromone) を指し、広義には後述のイソフラボン類に属する誘導体をイソフラボンと称する。
狭義のイソフラボンは生物では検出されない。
生物ではフラバノンの異性化反応によって 5,7,3'-トリヒドロキシフラボンが作られ、多くは配糖体として蓄えられる。


イソフラボン類はポリフェノールの分類のひとつで、イソフラボンを基本骨格とするフラボノイドである。大豆などのマメ科の植物に多く含まれている。

ゲニステイン、ダイゼインなどのイソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)様の作用を有する。
これはエストロゲン受容体に結合してアゴニストとしてはたらくためで、このような活性を持った植物由来の化合物は植物エストロゲンと呼ばれる。
大豆イソフラボンは、更年期障害や2型糖尿病の改善に効果があるといわれ、また骨粗鬆症に対しては特定保健用食品として「骨の健康維持に役立つ」という表示が許可されたものがある。

エストロゲン様の活性を持つがゆえ、乳癌や子宮頚癌などのリスクを増すとも減らすとも考えられている。
厚生労働省は食品安全委員会に調査を依頼し、サプリメントや添加物としてのイソフラボンの過剰な摂取に注意を呼びかけることとなった。
ここでは大豆あるいは大豆食品そのものの安全性は問題視されていない。一部のマスコミが乳癌の発症リスクを高めると報道したが、誤報だと指摘されている。
食品安全委員会は「現在までに入手可能なヒト試験に基づく知見では、大豆イソフラボンの摂取 が女性における乳がん発症の増加に直接関連しているとの報告はない」と報告している。
また、厚生労働省研究班の研究では、食品からのイソフラボンの摂取量が多いほど日本人女性の乳がんや脳梗塞と心筋梗塞、男性の一部の前立腺がんのリスクが低下するという相関関係が見られた。



IUPAC名  3-phenyl-4H-1-benzopyran-4-one
別名   3-フェニルクロモン
分子式  C15H10O2
分子量  222.24 g/mol
CAS登録番号 [574-12-9]
形状   無色固体
融点 148 °C

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2008年2月22日

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