どういうわけかなかった、自然人類学(Physical Anthropology)のコミュニティ。
人類学の主要分野です。
● 「自然人類学」って?
テレビなんかでやってる、チンパンジーやオラウータンと人の近さと遠さみたいな番組、あれも一応、自然人類学の領野に含まれます。研究者からは顰蹙を買ったりもしていますが。霊長類がどうやって現代いるヒトに・・・「進化」って簡単に言ってしまうと実は弊害があるんですけど、「進化」してきたのか?どうしてヒトは立って歩くようになったのか?ヒトは何時から調理したものを一日三食食べるようになったの?何でヒトは体系的な言語を話せるの?ヒトはいつから近親性交を行なえるようになり、それを禁止しなければならなくなったの?「家族」って一体いつからあるの?ヒトはどういうわけで発情期がなくて、性的・社会的成熟がチンパンジーなどより遅いの?ヒト以外でいうと、ロリコンとかフェチって何?ヒトの「本能」って何?みたいな、応用が利く素朴な疑問をお持ちの方も、どうぞお入りください。
大雑把にいって、文化人類学や社会人類学が現代の異文化を扱うのに対して、自然人類学は古人類を扱います。とはいえ、考古学などと異なるのは、ヒトの骨格などに見る生物学的特徴などを研究する点です。そのため形質人類学ともいわれています。
管理人は、自然人類学の中でも、いわゆる自己家畜化論やネオテニー説に関心があります。
■学会
総合人間学会 http://
日本オセアニア学会 http://
日本人類学会 http://
日本生態学会 http://
日本文化人類学会 http://
日本霊長類学会 http://
ヒトと動物の関係学会 http://
■自然人類学、霊長類学、生態人類学、総合人間学、生物学の哲学他
石田英一郎他 1961 『人類学』東京大学出版会
市川光雄 1982 『森の狩猟民:ムブティ・ピグミーの生活』人文書院
市川光雄他著 2001 『森と人の共存世界(講座・生態人類学)』京都大学学術出版会
今西錦司 1989(68) 『人類の誕生(世界の歴史1)』河出書房新社
江原昭善 2005 『稜線に立つホモ・サピエンス:自然人類学を超えて』京都大学学術出版会
小田亮 1999 『サルのことば:比較行動学からみた言語の進化』京都大学学術出版会
小原秀雄 2005 『人類は絶滅を選択するのか』明石書店
小原秀雄編 2006 『生命・生活から人間を考える(シリーズ総合人間学)』学文社
海部陽介 2005 『人類がたどってきた道:“文化の多様化”の起源を探る』日本放送出版協会
片山一道他著 1996 『人間史をたどる:自然人類学入門』朝倉書店
川田順造 2001 『口頭伝承論〈上〉、〈下〉』平凡社、2001
川田順造編 2002 『近親性交とそのタブー:文化人類学と自然人類学の新たな地平』藤原書店
川田順造他著 2006 『ヒトの全体像を求めて:21世紀ヒト学の課題』藤原書店
京都大学霊長類研究所編 2007 『霊長類進化の科学』京都大学学術出版会
キングドン・ジョナサン 1995(1993) 『自分をつくりだした生物:ヒトの進化と生態系』青土社
クライン・R.B.、エドガー・B. 2004 『5万年前に人類に何が起きたか:意識のビッグバン』新書館
グーラン・アンドレ・ルロワ 1973 『身ぶりと言葉』(荒木亨訳)新潮社
小林直樹編 2006 『総合人間学の試み:新しい人間学に向けて(シリーズ総合人間学)』学文社
ステレルニー・キム、グリフィス・ポール 2009 『セックス・アンド・デス:生物学の哲学への招待』
総合人間学会編 2008 『自然と人間の破壊に抗して(総合人間学)』学文社
ソーバー・エリオット 2009 『進化論の射程:生物学の哲学入門』春秋社
武満徹、川田順造 1992 『音・ことば・人間』岩波書店
田中二郎他著 2001 『カラハリ狩猟採集民:過去と現在(講座・生態人類学)』京都大学学術出版会
西田利貞 2007 『人間性はどこから来たか:サル学からのアプローチ』京都大学学術出版会
埴原和郎 1972 『人類進化学入門』中央公論新社
埴原和郎 2004 『人類の進化史』講談社
真家和夫 2007 『自然人類学入門:ヒトらしさの原点』技報堂出版
マイスン・S. 2006 『歌うネアンデルタール:音楽と言語から見るヒトの進化』早川書房
松園万亀雄編 1996 『性と出会う:人類学者の見る、聞く、語る』 講談社
本川達雄 2006 『「長生き」が地球を滅ぼす:現代人の時間とエネルギー』阪急コミュニケーションズ
モンターギュ・アシュレイ 1986 『暴力の起源:人はどこまで暴力的か』(尾本恵市、福井伸子訳)どうぶつ社
山内昶 2005 『ヒトはなぜペットを食べないか』文藝春秋
山極寿一 1994 『家族の起源:父性の登場』東京大学出版会
山極寿一 2007 『暴力はどこからきたか:人間性の起源を探る』日本放送出版協会
山極寿一 2008 『人類進化論:霊長類学からの展開』裳華房
ルロワ=グーラン 1985 『世界の根源:先史絵画・神話・記号』(蔵持不三也訳)言叢社
ルロワ=グーラン 1985 『先史時代の宗教と芸術』(蔵持不三也訳)日本エディタースクール出版部
■解剖学、生理学、遺伝学
斎藤成也他 2005 『シリーズ進化学2 遺伝子とゲノムの進化』岩波書店
■自己家畜化論
江原昭善 2005 『稜線に立つホモ・サピエンス:自然人類学を超えて』京都大学学術出版会
小原秀雄、岩城正夫 1984 『人間をどう視るか〈2〉:自己家畜化論』群羊社
小原秀雄、羽仁進 1995 『ペット化する現代人』日本放送出版協会
小原秀雄 1999 『街のホモ・サピエンス:自己家畜化するヒト』徳間書店
小原秀雄編 2006 『生命・生活から人間を考える(シリーズ総合人間学)』学文社
小原秀雄 2007 『人間(ヒト)学の展望』明石書店
尾本惠市編 2002 『人類の自己家畜化と現代』人文書院
片山一道他著 1996 『人間史をたどる:自然人類学入門』朝倉書店
川田順造編 2002 『近親性交とそのタブー:文化人類学と自然人類学のあらたな地平』藤原書店
川田順造他著 2006 『ヒトの全体像を求めて:21世紀ヒト学の課題』藤原書店
小林直樹編 2006 『総合人間学の試み:新しい人間学に向けて(シリーズ総合人間学)』学文社
坂元忠芳「人間の発達と『自己家畜化論』の問題点〈1〉〜〈4〉」『教育』41(3), p106〜114, 1991/03、『教育』41(4), p112〜124, 1991/04、『教育』41(6), p98〜107, 1991/06、『教育』41(7), p87〜97, 1991/07.
総合人間学会編 2008 『自然と人間の破壊に抗して(総合人間学)』学文社
谷泰 1997 『神・人・家畜:牧畜文化と聖書世界』平凡社
真家和夫 2007 『自然人類学入門:ヒトらしさの原点』技報堂出版
松井健 1997 『自然の文化人類学』東京大学出版会
松井健「自己家畜化の並行現象?:ナツメヤシ・オアシスへの人間の『寄生』」『創造の世界』(110)、pp.78〜92、1999/05.
モンターギュ・アシュレイ 1986 『ネオテニー:新しい人間進化論』(尾本恵市、越智典子訳)どうぶつ社
「自己家畜化する人間」『季刊 創造の世界』110、1999.
国際高等研究所編『人類の自己家畜化現象と現代文明』http://
■隣接分野
文化人類学、霊長類学、生態学、生態人類学、進化生物学、分子人類学、生理人類学、生物学の哲学
■キーワード