ガブリエル・リプキン
1977年,イスラエル生まれのチェロ奏者。
15歳でズービン・メータ指揮のイスラエル・フィルと共演。その後もミュンヘン・フィル,ボルティモア響などメジャーオケや,シノーポリ,メニューイン,ズーカーマン,バシュメット,クレーメルなどの一流音楽家と共演。
2000年,演奏活動を休止しサバティカル休暇に入る。
2007年,初来日。浜離宮朝日ホールでリサイタルを開催。ドビュッシーのソナタにおける明滅する表情,リゲティでの沈潜,フランクにおける大胆な構築。入魂の演奏は聴く者に衝撃を与えた。
CDは自身のプロデュースによって民族的な小品を集めた「ミニチュアールとフォークロール」,「バッハ・無伴奏チェロ組曲」がある。
独自の視座による作曲家への対峙,ストイックなまでの音楽への奉仕は,商業主義のはびこる現代のクラシック音楽シーンでは誠に貴重だ。
間違いなく,この世代屈指の才能である。
2008年5月再来日し,東京都交響楽団とショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番を演奏するほか,東京(王子ホール),兵庫(兵庫県立芸術文化センター),袋井(静岡県袋井市月見の里学遊館 うさぎホール),等でリサイタルを開く予定。
ウズィ・ウィーセル,アントニオ・メネセス,バーナード・グリーンらに師事。
使用楽器は,アロシウス・ガラーニ(1702年ボローニャ)。
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