『家具の町・大川』でイルミネーション運動をしています。
街灯も少なく、家具不況で町並みも人の気持ちも湿りがちであった8年前。。。
西暦2000年、地元の仲間7人で『一寸奉仕の会』立ち上げる。
行政だけに頼るのではなく住民一人一人が協力し合うことで、
街並や人々の気持ちも少しは明るくできるのではないか?
家に眠っている、ツリー・提灯・裸電球・・・なんでもいい、
冬場暗くなったら玄関先や二階の窓辺に出して飾り、
それが徐々に増えていき、繋がっていき、
温かい気持ちが形となった“光の道”を作ることを目標に、
本運動を『ハート降るイルミネーション』と名付けました。
私たちは発足時から、この運動がうまくいっても、うまくいかなくても、10年を区切りにしようと決めました。
それはこの運動の趣旨が広まり、
本当の意味で大川市の『冬の風物詩』になれば、
静かに会を解散しよう。
その時はきっとこういう光景が市内のあちこちで見られるはずだ。
11月の下旬
父と母が押し入れや物置からイルミネーションを取り出し、
玄関先に飾っている。
それを見ていた子供が
『お父さん、お母さん、まだクリスマスじゃなかよ』
すると、父と母は優しい笑顔で
『ほら、見てごらん。ここは街灯が少ないけん暗いやろ。
少しでも明るくしようと思って、みんなのために飾ってるとよ』
と優しく答えた。
その時には、
“誰が始めた?誰かに言われたからやってるんだ”
ということは必要ない。
子供にとってイルミネーションの主人公は両親になる。
だからその時が来たら、
一寸奉仕の会は影も形もなく消え去ろう。
仮にうまくいかなければ、10年を振り返り
何が間違っていたのか?
何が足らなかったのか?
この町に、この運動は本当に必要だったのか?
これらを深く検討し真摯に受け止めよう。
そして新たに始め直すか、あきらめるか決断しよう。
と、決めていました。
今年で9回目。
始めた頃よりこの町の経済状態は、ますます厳しいものになっています。
しかし、いずれにしてもあと1回しかありません。
どうぞ、この『ハート降るイルミネーション』の趣旨に御賛同頂けましたら、今日からでも、明日からでも構いません。
そして、どんな小さな、どんな明かりでも構いませんので、
玄関先や窓辺に出して頂けるようお願い申し上げます。
一寸奉仕の会一同
困ったときには