お年玉…この習慣には、たくさんの弊害がある。
管理人はそう考え、お年玉をやめた者です。
金を貰って嬉しくない人間はいません。
しかし、子供が喜ぶからといって、甘いものを欲しいままに与えることが子供を幸福にすることでしょうか。
「お年玉がないなんて可哀想」?
でも、この習慣が子供の金銭感覚に与える悪影響を考えると、そのほうがもっと可哀想であると私は考えています。
子供がほんの幼いうちはまだいい。しかし一度あげてしまうと、来年からも続けなければならなくなります。そして成長するにつれ、子供は親戚の人間を、お年玉の金額で見るような人間に育ちます。
あげる大人のほうも、親戚の間で同じ金額が返ってくるニラミの中で、ポチ袋に入った現金が行ったり来たりするだけで、楽しい、意義ある行事だと感じている人はどれだけあるだろうか。
また、多くの祖父母が、孫から言われて一番ショックだった言葉が「金をくれ」だとテレビで聞いたことがあります。
子供が喜ぶからと金やモノを与えていれば、成長して、今まで自分が欲しいままに与えてくれた人間に頼るのは当然だと思います。
大人がそのような人間に育ててしまった結果が返ってきただけのことだと思います。
モノが豊かな現代社会。子供に対する金やモノの与え方を見直さなければならないと思います。
お年玉、イヤイヤあげている…お年玉って意味がないと思う…子供の金銭感覚にいいことだと思えない…と、疑問を感じつつ、習慣だからという理由で、なかなかこれをやめるのは難しいことです。
でも、こうした意識を持つ人が集まってコミュニケーションをとることで、イヤイヤお年玉の習慣を続けるケースは減っていくのではないかと思っています。
困ったときには