☆石川五ェ門でござる★

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詳細 2022年6月7日 00:33更新: 安土桃山時代の盗賊・石川五右衛門から数えて第十三代の末裔（原作連載当初ではねずみ小僧の子孫にする予定だったが、手塚治虫作の漫画に敵役としてねずみ小僧が登場していたため、五ェ門に変わった）。シリーズにより様々な表記がある。パイロットフィルムでは「五右ヱ門」。ルパン三世 (TV第1シリーズ)では「五ヱ門」。ルパン三世 (TV第2シリーズ)以降の作品では「五右ェ門」が基本設定。その他作品によって違いがあるが、最近のアニメ作品においては「五ェ門」が採用されている。居合の達人（後のテレビアニメシリーズでは忍術（唐忍法）や念力の使用についても言及されており、TVスペシャルにおいては優れた動体視力の持ち主としても描かれている）。

原作
第28話「五右ェ門登場」より登場し、師匠である百地三太夫が発見した錬金術の秘密書類、示刀流空手の秘伝書をめぐる敵対の末、第43話（TV第1シリーズ第7話）でルパンの仲間になる。一人称は「オレ」など。アニメと違って特に時代がかった言葉遣いはしない。性格にも明るく短気とアニメとはかけ離れた設定である。つねに仕込刀を所持。刀自体は特別ではないが「秘伝鋼鉄斬り」という技によって鉄などの切断が可能。76話では竹光によって物体を斬るという技を披露したこともある。『新ルパン三世』から刀に「流星」という名前、隕石を原料にした刀という設定が加えられる。

アニメ
『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』第5話「十三代五ヱ門登場」より登場し、第7話「狼は狼を呼ぶ」でルパンの仲間になる。アニメでは白鞘の日本刀「斬鉄剣」を所持（斬鉄剣に関しては、下記参照）。宗教は、代々日本神道の家系である。

TV第1シリーズの企画書に添付されたキャラ対照表では、五ェ門が明智小五郎や銭形警部と並んで描かれており、初期の映画、またTV第1シリーズでは、ルパンの敵か味方か、中盤までわからない展開が用意されていたことをうかがわせる。なお『ルパンVS複製人間』の時にも「他人にルパンを殺させたくない」と言った台詞がある。普段は和服で、長い髪に長いもみあげを生やしている。食事は日本食しか食べようとしない等の頑固な面もある。

一人称は作品によってばらつきが大きい。TV第1シリーズでは「某（それがし）」、「ルパン三世ルパンVS複製人間」では「私」、これらを除くTV第2シリーズ以降は「拙者」を使っている。キャラクター変貌の一片と見ることもできる。

どのような理由があっても嘘をつくのを嫌がるという生真面目ぶり（『新ルパン三世』第51話）であるが、劇画を知らないという世間知らずな一面がある（同第50話）。他人の悪口はズバッというが、自分や斬鉄剣のことを悪く言われるとすぐに逆上する、実はかなり短気な性格。さらに、斬鉄剣が折れたりボロボロになったりすると、自分が未熟であると思い込んで勝手にいなくなる。ストイックなまでに強さを追い求める姿勢は、「七人の侍」（黒澤明監督）に登場する久蔵がもとになっている。また自らの先祖である石川五右衛門の歌舞伎を見て感涙を流したこともあり、先祖を大事にしているようである。

清純派、または清楚な美女に対しては、実はルパン以上に甘く、それが原因で自分の命を危険に晒したことも多い。事実、TV第1シリーズの初登場回では、近づいてきた不二子に篭絡され「不二子ちゃんはそれがしのガールフレンド」と口走り、ルパンとの対決にまで発展している。『ルパン三世天使の策略～夢のカケラは殺しの香り～』では、辻斬りカオルとの対決の直後、「違う形であいまみえたかった」と発言している。実直な人間というイメージがあるが、ギャンブルは嫌いではないようで、スロットマシンで散財した他、次元の勧めで行ったラスベガスのカジノで大もうけをしたこともある。トランプや麻雀も好きなようで、TV第2シリーズではルパンとババ抜きをしているシーンがある（その際は、かなり楽しんでいた。）。また『ルパン三世アルカトラズコネクション』では、「金があってこその人生だ」と発言したことがある。清楚な雰囲気を漂わせるイカサマ宗教の美人導師に加担して、稼いだ金を持ち逃げされてしまったこともある（TVスペシャル第12弾『ルパン三世 1$マネーウォーズ』より）。

『ルパン三世風魔一族の陰謀』では墨縄紫という女性が婚約者となり結納もかわしているが、最終的には五ェ門の修行のため、結婚延期ということになっている。この墨縄家が銭形警部の家族の後見を引き受けている設定もある。

剣の流派は、その独特の蜻蛉の構えから示現流と思われる。

世捨て人のような印象が強いが、車や大型自動車、大型機械、飛行機などの操縦を難なくこなしている。また、オリジナルの「水上歩行機」を発案したこともある他、状況によっては機関銃などを使用している場面もある。

アニメでは自ら薦んで煙草を吸うシーンはないが、口に挿し込まれて吸ったことはある。原作ではたまに煙管をふかしている。酒は日本酒を好むが、洋酒やビールを飲むという情景もみられる。

斬鉄剣で様々なものを斬った後の「つまらない物を斬った」いう趣旨の台詞は有名である。このセリフは劇場映画第一作『ルパン三世ルパンVS複製人間』で初めて使われ、その後のTVシリーズや劇場映画第二作『ルパン三世カリオストロの城』でも使用されて有名になった。TVシリーズではTV第2シリーズ86話『謎の夜光仮面現る』で初めて使っている。他のキャラクターと比べて、作品ごとの容貌の違いが大きい。当初目つきの悪い渋面だったが、TV第2シリーズより変更され、二枚目になっている。近年のテレビスペシャルでは三枚目を演じることが多い。小説では幼少の五右エ門を「紅顔の美少年」と表記している。

「常に和服」「時代錯誤な口調や思考」「常人離れした居合の技」「女性が弱点」など、アニメが進むにつれ非常に特徴的なキャラ立てがされたため、他のアニメ・ゲーム作品でも彼に影響を受けたと思われるキャラクターは数多い。ただしごくまれに変装のときに洋服を着ることもある。

居合の達人
彼の居合の腕前は、常人ではまずなしえないほどに高い。また徒手格闘においても示刀流空手免許皆伝の腕前を持っている。

太刀筋がとても正確である。相手の着ている物を、相手の肉体を傷つけずに切り落とすこともできる。また宝石のカッティングなども見事にこなす。
振りがとても速い。太刀筋の正確さもあるが、飛んでくる弾丸を（たとえそれがマシンガンから放たれたものでも）一つ残らず切り落とすことができる。
切断する力が大きい。どんなに鋭い刃物でも切るのに大きな力が必要なもの（たとえば自動車など）もみごとに切ってみせる。なお、切断能力には斬鉄剣の能力も大いに関わっている。
あきらかに剣よりも大きいものでさえ斬ってしまう。ステルス戦闘機、核ミサイルなども両断し、ミサイルは三枚に下ろしたこともある。
『空想科学』ではたとえ斬鉄剣で弾丸を切ったとしても、真っ二つになった弾丸の痕が斜め2方向に向かって頭めがけて飛んでくるので頭が大きいキャラは交わせずに命中する恐れがあり斬鉄剣は五ェ門が頭が小さかったからこそ使いこなせたと解釈されている。
これらの現実世界では到底ありえない能力は、後のアニメ作品などにも大きな影響を与えた。

鉄砲の弾までも斬ってしまうほどの腕前だが、TV第2シリーズではこんにゃくが斬れないという話も出た。また、ダイヤモンドは話によって斬れたり斬れなかったりである。

原作のみでしか出ていないが、竹光で机や椅子を両断したこともあった。

プロフィール
身長：180cm
体重：63kg
師匠：百地三太夫/示刀流総帥/自然先生/不空導師
苦手なもの:トマトケチャップ/女性の裸体
髪:白髪がたくさんあるときとないときが見受けられる

斬鉄剣に関して
そもそもルパン三世という作品自体が細かい共通設定を持たないため、斬鉄剣に関する設定は各シリーズの中（シリーズ中でもさらに各話ごと）でのみ通用する。斬鉄剣の「なんでも斬ることができる」というイメージさえ話によって変わったりする。

斬鉄剣は虎徹、良兼、正宗という三本の名刀を一緒に熔かして打ち直したものである。また、ルパン二世が開発し、秘伝書に記した鉄を斬る刀の製法が示刀流によって奪われ、生み出されたものとの設定もある。どんな硬いものであろうと斬ることの出来る刀というイメージがあるが、意外と斬れないものも多い。また、『ルパン三世 PartIII』第37話では銭形警部から強力な瞬間接着剤入りの銃弾を受け、斬鉄剣が抜けずそのまま銭形警部に敗れたというエピソードもある。

この剣には雄刀と雌刀があり、五ェ門が所持しているのは雄刀で、300年に一度切れ味が鈍るが、両刀を一夜添い寝させることで切れ味が戻る（『TV第2シリーズ』第131話より）。その後、雌刀は硫酸のプールに落ちてしまい、消滅してしまった（このため、遅くとも300年後には二度と切れなくなることが予想される）。[1]

斬鉄剣が鋼鉄をもたやすく斬り裂く秘密は刀身の温度にあり、通常の刀よりも温度が非常に高くなっている。又、それとは別にTVスペシャル『ルパン三世燃えよ斬鉄剣』では、斬鉄剣は、五ェ門の先祖が発明した特殊合金から作られたという設定もなされており、原作の隕石から作られたという設定も含めて、ファンの間で混乱を呼んでいる（総合すると特殊合金に隕石と虎徹、良兼、正宗の三大名刀を合成させたことになる）。

さらにTVスペシャル第14弾『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』では東洋に伝わる秘伝の金属クラム・オブ・ヘルメスなる金属で作られ、その金属の作成法を収めた秘伝書の入れ物である密封された筒を開けるための唯一の鍵としても作成されたという設定が加えられている（ただしこちらはストーリー上、なかったことにもなっている）。

命よりも大事な斬鉄剣だが、竹光にすりかえられたことがある（TVスペシャル第四弾「ロシアより愛を込めて」より）。他に斬鉄剣は4回ほど盗まれており、TV第2シリーズ第61話と『ルパン三世 PartIII』第26話と第38話、TVスペシャル第10弾「ルパン三世炎の記憶～TOKYO CRISIS～」で盗まれている。また、たまに折れたり、刃こぼれすることがあり、その度修理していることもある。

『ルパン三世 PartIII』第46話ではルパンたちが復元したゼロ戦のプロペラとしても活躍している。

斬鉄剣は五ェ門の腕をもってこそなんでも切れるという話がある一方で、他人あるいは機械が操作してもなんでも切れる話も存在する。作品によって設定がまったく違うので、正式な設定は不明である。

劇場版「ルパン三世ルパンVS複製人間」では、合金チョッキこそ切れなかったものの、相手の顔面を切るという荒技を見せている。しかし、それが原因で斬鉄剣が欠けてしまった（が、この時の欠けた刃が後にルパンの命を救うこととなる）。

斬鉄剣で切れない物一覧
2007年8月15日放送の『すくいず!』にて、コンニャクが唯一斬れないと回答されていたが、実際に作中では下記の物が斬られていない。

TV第1シリーズ
TV第1シリーズ

金満邸の屋敷の床板(第15話)

TV第2シリーズ
TV第2シリーズ

超人間化したスコーピオン総帥ミスターX（第01話素手で受け止められ折られる）
ジャンボ・ルビー（第14話）
飛行船のシャッター（第15話）
卵形金庫（第19話）
ゾンビ（第14話など・切れたが復活されてしまったこともある）
吸血鬼（第34話）
コンニャク（第61話）
マイアミ銀行の金庫（第143話）

ルパン三世 PartIII
ルパン三世 PartIII

銭形の作った巨大ガムテープ（第13話・切れてはいるが粘着剤がまとわりついている）
ダイヤモンド（第22話・別の回では切れている描写もあるため疑問）
ベイルート移動銀行の壁（第23話）（ただし、キャタピラは切れる。）
特殊防弾ガラス（第47話）
ピンカートンの金庫（第45話）

TVスペシャル版
パンドラの箱（ヘミングウェイ・ペーパーの謎・ただし、最終的には何気ない軽い一撃で真っ二つに割れた）
超斬鉄合金（燃えよ斬鉄剣・ただし、最終的には五ェ門の技により勝利）
貞千代の刀（トワイライト☆ジェミニの秘密・なんと根元から折れて飛んでいってしまうが、結局は勝利。）
オリジナル・メタル（天使の策略〜夢のカケラは殺しの香り〜・しかし怒りの反撃により破られる）

劇場版
合金チョッキ（ルパン三世ルパンVS複製人間