Eugene Pao (ユージン・パオ)が好きな人のためのコミュニティです。
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香港出身のジャズギタリスト。
彼のギターに初めて出会ったのは、2000年頃だったかな?
仕事で香港に出張することがあり、夜に一人で、"Jazz Club" という
そのまんまやんけ〜!と突っ込みたくなるような名前のジャズクラブにふらっと寄った時のことだった。
その時にそのクラブで演奏していたのが、ユージン・パオのカルテット。
彼はそこをホームベースにして、腕を磨き、認められ、世界へと羽ばたいていったのだそうだ。
そこで聴いたジャズは、バリバリのハードバップだった。
なんだか、まるで1960年代初期のニューヨークにタイムスリップしたかのような熱気あるジャズがそこにはあった。本物のバップの空気が流れていた。
バップフレーズを弾くジャズギタリストは世界中に多くいる。しかし、今、こんなにビバップするギタリストは、ユージン・パオ以外に他、一体誰がいるだろうか? なんだろう? もう21世紀になって忘れ去られてしまったビ・バップの香りが、彼のギターからは感じる。ギター弾きではないので、専門的なことはわからないが、おそらくテクニック的には完璧ではないだろう。メセニーやジョン・スコフィールドやパット・マルティーノには敵わないだろう。音もどことなく暗くて寂しい音色だ。でも、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーの横で演奏していても全然おかしくないような空気と風格のようなものををユージン・パオは持っているように感じる。http://
ユージン・パオは、香港では国民的に知られたギタリストであるらしい。様々なジャンルの音楽家から尊敬され、多くなトップ・アーティストたちから、バックバンドのリードギターとして指名がかかるのだそうだ。実は日本にも何度か来たことがあるらしい。2006年には渡辺香津美や、韓国のジャック・リーと共演している。
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バップはもちろんのこと、ロックやブルース、フュージョン、ボサノバやスイングだって弾ける。何でも弾けるマルチギタリストである。
1996年に、"By the company you keep" というアルバムをリリースした、。ユージンは、ジャック・デ・ジョネット、ジョン・パティトゥッチ、マイケル・ブレッカーたちと一緒にレコーディングセッションをするのが長年の夢であったらしい。ここでのユージン・パオは、本当に楽しそうに、そして思いっきりギターを弾いている。彼を迎えるミュージシャンたちも負けじと真剣勝負を繰り広げている。
1999年には、"This Window" をリリース。
再び、ジャック・デ・ジョネットのドラムに、今度はベースにマーク・ジョンソンを迎え、前作同様、自由に泳ぎ回っている。ジョーイ・キャルデラッッツォがキーボードで参加。
2001年には、デンマークのベーシスト、Mads Vinding 率いるピアノ・トリオと共演し、ジャズギタリストとしての実力を発揮している。やはり、ユージン・パオの持つジャズの香りは、今はアメリカよりもヨーロッパにあるのかもしれない。ここでは、ユージンの枯れたアコースティックギターを堪能できる。
チャーリー・クリスチャン、グラント・グリーン、バーニー・ケッセル、タル・ファーロウ、ウェス・モンゴメリー、パット・マルティーノ、ジョー・パス、ケニー・バレル、パット・メセニー、ジョン・スコフィールドこのあたりがお好きなかたは、このユージン・パオも好きになっていただけるかもしれません。
(時間ができたら、ぼちぼち更新します。)