イタリアの指揮者。1876年からパルマ音楽院でチェロと作曲を学ぶ。ミラノやトリノの歌劇場の客演指揮者として活動を開始し,レオンカバロの《パリアッチ》やプッチーニの《ラ・ボエーム》などを初演した。1898‐1903年と06‐08年にスカラ座の首席指揮者を務めた。
1908年ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の首席指揮者となり,カルーゾーらとともにイタリア・オペラ全盛時代を築いた。10年代からコンサート指揮者としても華やかな活動を開始し,26年から36年まではニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団,37年からは NBC 交響楽団とともに,ベルリオーズ,ドビュッシー,ベートーベンの作品を好んで取り上げた。38年には反ファシズムを表明した。
トスカニーニの演奏のスタイルは,原典を尊重する客観的・アポロン的なもので,しばしばフルトウェングラーのロマン的な演奏と好対照をなす演奏とされ,20世紀の演奏界に大きな影響を与えた。