某岡山県人がいる。
彼は大学に通うため、下関へやってきた。
ある日、彼の両親が下関へやってきた。
変えは両親をある居酒屋へと招待し、歓待した。
その居酒屋は下関に住むものには知る人ぞ知る店だった。
酒の種類が豊富で、酒の肴となる料理はどれもこれも絶品だからだ。
両親もまたその料理に感激し、居酒屋の大将と意気投合した。
しばらくすると両親は、何かに気づいたのかふと黙り込んだ。
大将は雰囲気を察し、両親の言葉を待った。
ためらいがちに両親は口を開いた。
「あの・・・お聞きしたいことがあるのですが・・・」
「・・・はい」
大将は静かに、短く言葉を返した。
両親は踏ん切りがつかないのかまだしばらくためらっていた。
しかしためらいは長くなかった。
とうとう意を決し、わだかまりを伝えたのだった。
「 う ち の 息 子 に は ど う し て 彼 女 が で き な い の で し ょ う か 」