なぜ「高田町線を考える会」が作られたか。
名古屋市は2005年末「未着手都市計画道路の整備方針案」を発表し、2006年1月13日まで市民の意見を求めました。
これに対し、昨年末、さとう典生市会議員が「市政懇談会」を開き、「高田町線」見直しの経過について説明をしました。
「懇談会」では、「この道路を今作る必要があるのか」「60年前に計画が決まっているのでいつも家が道路になることを気にしていた」「莫大な費用がいる。なぜやらなければいけないのか」「数年前にこの道路は立ち消えになった、と聞いた」「さとう市議のチラシで始めて知った」「移転、保障はどうなるのか」「反対の署名を集めたい」などの疑問や意見がたくさん出されました。
市当局はこれらの市民意見を受けて、今年3月以降にさらに具体的な方針を出すということです。
そこで、この名古屋市昭和区の吹上学区・御器所学区を縦断する「高田町線」をどう考えるのか、この道路が本当に私たち住民にとって必要なのかどうか、お互いに意見を交換し、市当局へ働きかけよう、ということで、2006年1月「高田町線を考える会」が発足しました。
高田町線とは
昭和区から瑞穂区までの南北の道路を建設する計画
ルートは、
千種区と昭和区の境界にある吹上ホール西から 〜 吹上小西 〜 桜花学園 〜 向陽高校西 〜 滝子幼稚園 〜 市大東 〜 高蔵高校・瑞穂ヶ丘中西 〜 瑞穂区の大喜町(郡道)あたりまで、長さ約4km、幅20mほど(2車線)の道路を作るというもの。(当初計画は幅30m、4車線)
途中、約150軒の立ち退きが必要となる。
その後、次のような経過で運動を進めてきました。
↓↓↓↓ 詳しくはこちらより ↓↓↓↓
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私たちが指摘する高田町線の問題点
(1) 本当に必要な道路なのか。
? 近辺に車の渋滞は無い。(東西の幹線道路で十分である。)
? 住民から強い要望が出ている訳ではない。
? 50〜60年前の計画であり、当時とは状況が変わっている。
(2) 予定道路には、学校等があり、安全性・文化面が考慮されるべきである。
? 吹上小、御器所小、桜花高校、向陽高校等に隣接または縦断する。
? 小学校、中学校の通学路がある。
? 子どもたちの遊び場である小公園などが存在する。
? お年寄りが多く、歩行、横断等時間がかかり、大変危険である。
(3) 学区・地域が分断され、交通災害等の危険性も増大する。
? 往来が不便になる。
? わずか200mほどの間に車の走る道路が3本も通ることになる。
(4) 車の排気ガス、騒音などが増え、環境が悪化する。
(5) 「住みよい街づくり」から考えると、これからは車専用中心の道路ではなく、生活道路をもっと整備すべきであり、防災問題も多角的に検討・解決すべきである。
(6) パンフレットを出すだけでなく、計画路線の関係者住民にもっと詳しい情報を提供し、話し合う場が必要である。
当局(名古屋市)の「高田町線」建設理由
(1) 幹線道路の間隔が長いので「準幹線道路」として整備したい。
(2) この道路は地この地域の車を収束する役目を果たす。
(3) 「防災」という観点からこの地域には「避難路」としての大きな道路が存在しないので是非整備したい。
(4) 現在「郡道」の交通量が多く、危険である。「高田町線」を作り、広い歩道も設置したい。 これに対し、私たちは市の理由が全く非現実的で、住民を納得させるものとなっていない。圧倒的住民はこんな道路は必要ない、と考えていることを強く申し入れています。
なお当局は、2006年12月、瑞穂区部分を1期(2007年度から着手)昭和区部分を2期(10年後=2017年度から着手)とする計画を発表しています。
最終更新日時 2007年7月5日 16時00分
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