BATTYは悟った。
「...人生の瞬間、瞬間は失われていく...時間の渦に...まるでどしゃ降りの中の...涙のように」
どこまで行っても競争から逃れられない世界から遠く離れ、やっとたどり着いた朝方の人もまばらな完全に平等な世界。
誰しも不完全であるが故に心を揺さぶられる完璧な旋律。
ダンスフロアーは時として単なる週末の出会いの場から、ありとあらゆる人生の不思議(生きている喜び、消えていく今の瞬間、生きている以上は誰も永遠ではない哀しみ....)を共に分かち合い、なおも続いていく「現在」を祝福する教会へと姿を変える時がまれにある。
その場所、何にも縛られず、何も恐れないすでになくした子供のような可能性をもう1度だけ実感したいがために曲はつなげられ、俺達はDJブースの彼と曲を信じその後を追う。
「あれを手に入れたい」から4、5時間、いつの間にか「これを失いたくない」へ。手に入れた瞬間、同時に何かが失われていくのだ。
手に入れた瞬間から後、誰もが失うことを恐れる。
それを知っただけでも今夜ここに来たかいがあったというものだ!
スローな曲がかかり始め、ダンスフロアーに陽が差し、やがてみんながパーティーが終わってしまうことを感じる。
生きている喜び、消えていく今の瞬間、生きている以上は誰も永遠ではない悲しみをそれぞれ胸に抱き、拍手し、握手し、抱き合い、もう振り返らず俺達はその教会を出る。
外は日曜日の朝11時、今日は、人生はまだ始まったばかりだ!
このアルバムを全ての友達、音楽好き、全ての自らのためだけに自らと踊るダンサーへ捧げます。
音楽を通して何かを分かち合うことができる友達と、みんながそれぞれ出会い、つながっていって、健康に次のパーティーを迎えられることを願っています。
KAZUYUKI″BOSS″SHIMIZU