戦後を代表する邦楽作曲家。
父初代杵屋正四郎に師事し、昭和9年父の死により2代杵屋正四郎を襲名した。そして記録では18年正邦と改名した。
三味線方として活躍するかたわら洋楽を学んだ。(洋楽作曲家・乗松明広に師事。それは和声学と対位法、及び管弦楽器法を学ぶ目的であった。昭和二十三年から七年間)
邦楽と洋楽を融合させて新作を作曲した人物であった。
日本旋律による合奏曲では、一部で十二音技法の導入など和音構成を工夫した点で独創的な作品が印象に残った。
本名は吉川博久であった。代表作に「鶯宿梅」「歌い骸骨」「野鳥三態」など。このうち、「歌い骸骨」は1960年代にオペラ化をした。
【御視聴】
まずは御視聴を。とってもいい作品だと思った。
去来 (作曲:杵屋正邦/1967年) 三味線:野澤徹也
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【コミュニティーの目的】
杵屋正邦先生の戦後の再評価をしたいと思った。
お弟子の方々への影響とそれを受け継ぐ三味線音楽界の今後の方向性などお話ししたいと思った。
受賞歴
1953 芸術選奨文部大臣賞
1956 「野鳥三態」の作曲により芸術祭奨励賞
1957 「野鳥三態」の作曲により第1回宮城賞
1966 「新版酒餅合戦」の作曲により芸術祭文部大臣奨励賞
1970 「太棹と打楽器のためのコンポジション」の作曲により芸術祭優秀賞
1975 第5回モービル音楽賞、コロムビア・ゴールデンディスク賞特別賞
1977 第4回放送文化基金賞
1980 紫綬褒章
1986 勲四等旭日小綬章
困ったときには