「夏休みに、兄とあたしが親戚の家に泊まりに行ったことがあるの。2泊か3泊かだったのに、帰ってきたらリスボン(リスの名前)が玄関であたしに飛びついてきて(中略)抱き上げようとしたら、あたしの胸を蹴って自分の籠に駆け戻って、もうどうしていいのかわからないって感じでクルクルクルクルすごい勢いで回し車を回したと思ったら(中略)また扉を開けて飛びだしてきて、あたしに、どこいってたんだこんなに長く!ってはっきりいったんだ。
日本語しゃべったような気がするなあ。あたしはそのとき、あたしにとってたったの3日間が、リスボンにとってずっと長く感じられるんだってことがようくわかった。
単に待っていたから長く感じるってことじゃない、人間とリスとじゃ時間の流れの速さが違うんだってことがわかったのよ。」
(宮下奈都「静かな雨」から)
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このお話に感動した!
という人。
どうも自分の生きている世界は人と時間の流れが違うんじゃないか。
と感じる人。
等々。
上の文章になにか感じたら、ぜひどうぞ!
問題がある内容のトピはがんがん削除させていただきますが、基本的にはご自由にどうぞ!