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オール・セインツは、その短いキャリアの中で多くの才能を感じさせるものを残した。スパイス・ガールズの猛攻の後で、イギリスは“実力派”ガールズ・バンドを受け入れる準備がまだできていなかった。しかし、ポップ・シーンから飛び出す前に、オール・セインツは確実なヒットを何曲も続けて叩き出している。『オール・ヒッツ・ビデオ』には、たった2枚のアルバムしか残すことしかできなかった都会派ガールズ・バンドのベストな部分が収められている。
ヒット曲については、映画『ザ・ビーチ』のテーマ・ソング「ピュア・ショアーズ」から、最も有名なナンバー「ネヴァー・エヴァー」までこれ以上はない選曲だ。楽曲はいいのだが、ビデオの多くは物足りないところがあるのも事実。一番いいのが「アンダー・ザ・ブリッジ」の勇気あるカバーで、これはヒットしただけではなく音楽的にも驚くほどセンスを感じさせるカバーだ。ビデオは、美しい明かりが印象的な都会の風景をバックに、カーキ色のコンバッツをファッション・アイテムとして広めることにもなった。ほかは、女の子たちがカメラ目線でストロボがたかれたスタジオ内を闊歩するような伝統的ポップ・ビデオの域をでていない。おそらく最悪な例は、アップルトン姉妹が竹で作られた籠の中で“恐怖におののく”演技をみせる「ピュア・ショアーズ」と、「レディ・マーマレイド」のカバー(映画『ムーラン・ルージュ』用のミッシー・エリオットのカバーが成功したせいで、明らかにアメリカでヒットを逃した)だろう。このコレクションのおすすめは、MTVで収録された、生のライヴ・バンドと最高のスクラッチングを従えたライヴ。シャズネのソングライティングの才能をフルで堪能できる。ほかの特典はないとしても、このビデオはひとつのことを証明している―オール・セインツには世界的成功を招いた才能だけは確かにあったということを。(Nikki Disney, Amazon.co.uk)
Amazonより引用