オナニー。
何て自己中心的な響き。
オナニー。
俺達はオナニーする。
きわめて真面目にする。
オナニスト。
真面目とエロは決して相反する属性ではない。
俺達が真面目にオナニーすることによって、AV女優とかその他のセックス産業の人達が生活できているんだ! オナニーで社会貢献!!
「不真面目」とは、「どうでもいいことだ」と思うことだ。
俺達は決してそんな気持ちで生きはしない。
「究極的に言って、全てはどうでもいいことだ」という、覆すことの出来ない虚無感が俺達の魂の根底に巣食っているけれども、だからどうでもいい、「俺にとって」どうでもいいなんてことは考えない。
全てが俺(お前)だからだ。
万物を構成する全ての事物が、俺(お前)の存在を原子単位で、微小な針のようなもので持ち上げているのだ。
そうして俺達は生きている。
オナニーすらも、俺達を作り上げる要素だ。
というかむしろ、オナニーこそがこれまでの俺達を作り上げてきたと言えるだろう。
それは性的な意味にとらわれることのない、あらゆる種類のオナニーだ。
人生とは孤独な一人遊びなのだ。
俺達はオナニーする。
極めて真面目に、自己の存在の為に、自分を構成する「世界」のために。
オナニー、しようぜ☆
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