ひょっとこのような顔でダンス!!
Jリーグ2007シーズンの開幕戦、横浜FCはアウエーで浦和と対戦、前半44分1対0で浦和1点リード。。横浜FCのドラゴンこと元日本代表久保竜彦(30)が約32メートルのロングシュートをゴールにぶちこんだ直後に久保が踊った踊り??!!
テレビ観戦した日本代表イビチャ・オシム監督(65)の度肝を抜いた。引き分け寸前に失点し1―2で敗れたが、エース久保の名刺代わりの一発は迫力十分。J1でも戦えることを強烈に印象づけた。
真っ赤なスタンドを一瞬にして黙らせた。オウンゴールで先制を許し、迎えた前半44分。中盤右サイドでボールを受けた久保が左足を豪快に振り抜く。ゴールまで約32メートル。ボールは緩やかなカーブを描いてゴール右上へ突き刺さった。
「時間がなかったからシュートで終わろうと思った」。無口な久保はチームが負けたこともあって淡々と振り返る。だが、横浜FCが創設9年目にしてつかんだ初のJ1、その開幕戦にふさわしい一発だ。
久保らしい野性味あふれるゴールに、横浜からともに移籍してきた大親友のMF奥が「びっくりした」と言えば、日本代表で同僚だった浦和のMF山田は「やめてほしいよね、ああいうの」と苦笑いだ。
悔しさを力に変え、信頼を寄せてくれる指揮官の期待に応えた。最大の目標だった昨年のW杯ドイツ大会は直前で落選。横浜でも出番が減りモヤモヤしていたところへ、広島時代の先輩で、尊敬する高木監督から声がかかった。日本代表時代に“アジアの大砲”と呼ばれ、国際Aマッチ27得点の高木監督が現役時代に唯一「こいつにはレギュラーを取られるかもしれない」と危機感を抱いたのが久保。直接口説き落とした指揮官は調子が上がらない時期も声をかけつつ復調を待った。
横浜時代の昨季開幕戦でも2ゴールを決めたが、ド派手なパフォーマンスは一切なし。ところが、この日は左手をくるくる回し、唇を突き出し、腰を振ってのドラゴンダンス。テレビで見ていたオシム監督を「あれは打った方がえらい。すごい」とうならせたが、その背景には9歳上の青年監督に恩返しができた喜びもあったに違いない。
「悔しい。でも、負けて選手を褒めるのもなんだけど、よくやった。久保?きょうは何か起こしてくれると思った」と高木監督。勝ち点は手にできなかったが、J1王者を慌てさせた。歴史的1勝は次節、9年ぶりに復活する横浜ダービーで。もちろん久保が決める。
参考文献:http://
3月4日6時6分配信 スポーツニッポン
※横浜FマリノスのDF中沢は「久保が変な踊りをしているのは乗っているということ」と気を引き締めるらしい。