ANA CAROLINA

アナ・カロリーナの魅力にはまってしまった人！集まりましょう。

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アナは1974年にミナス・ジェライス州の地方都市ジュイス・ヂ・フォラ市に生まれ、ラジオ歌手の祖父をはじめ親族に音楽家が多くいる環境で育つ。もの心ついた頃から、シコ・ブアルキ、ジョアン・ボスコ、マリア・ベターニアといったMPBの大御所を好んで聴いていた。

大学で文学を専攻中、ミュージシャンになる決心をしてリオに単身移住。ライブハウスで演奏を始めるや、その斬新な才能は即座に注目されレコード会社と契約、99年にアルバム『Ana Carolina』でデビューする。シコ・ブアルキの「Beatriz」や「Retrato em Preto e Branco」、ルル・サントスの「Tudo Bem」などをカバーする一方、自作の「A Cancao Tocou na Hora Errada」などを披露。また、作曲パートナーであるトトーニョ・ヴィレロイが彼女のために作った「 Garganta Garganta Garganta 」がTVドラマのサントラとして使われ全国的にヒットした。

デビュー同年には敬愛するシコ・ブアルキのソングブックに飛び入りで参加し、MPBの蒼々たるメンバーと並んで2曲録音している。2000年にはラテングラミー新人ポップ・アーティスト部門にノミネートされる。翌01年には映画『Amores Possiveis』のサントラにも曲を提供した。

2001年の2ndアルバム『Ana Rita Joana Iracema e Carolina』は、シコ・ブアルキへのオマージュとして、アルバムタイトルに彼の往年の名曲に出てくる女性の名前を連ねた。多くのゲストアーティストを迎えて収録したこの作品は秀曲揃いだが、なかでもアドリアーナ・カルカニョットとの「Dadivosa」、ヴァネッサ・ダ・マタとの「Me Sento Na Rua」、パララマス・ド・スセッソのエルベルチ・ヴィアナとの「Pra Termina」等が特筆できる。さらに「Eu Nunca Te Amei Idiota」やジャンルーカ・グリニャーニーのイタリアン・ポップス「La Mia Storia Tra Le Dita」のカバー曲、「Quem de Nos Dois Quem de Nos Dois Quem de Nos Dois」が大ヒット、50万枚のアルバムセールスを記録した。

2003年には『Estampado』をリリース。曲作りにも積極的に参加したこの作品からは、マリア・ベターニアにも提供した「Pra Rua Me Levar Pra Rua Me Levar Pra Rua Me Levar 」、「Encostar Na Tua Encostar Na Tua Encostar Na Tua 」、「Elevador」、「Nua Nua Nua 」、「Uma Louca Tempestade」などが爆破的にヒット。その他、エウミール・デオダートがアレンジを務めた「Eu To Sozinha」をはじめ、シコ・セーザルとの「Mais que Isso」、セウ・ジョルジとの「Beat da Beata」、「Nao Fale Desse Jeito」など多彩な顔ぶれとのコラボレーションからも興味深い楽曲が生まれた。

同アルバムの収録の様子はDVD版『Estampado』に収められ、アルバム・ツアーはDVD『Estampado − Um Instante Que Nao Para』に収録されている。彼女のステージでの圧倒的な存在感は一見の価値がある。

近年MPBに出現した才能豊かな女性シンガーたち、マリア・ヒタ、ヴァネッサ・ダ・マタ、ルシアーナ・メロ、パウラ・リマなどと同世代のアナ・カロリーナは、抜群の実力とカリスマ性を兼ね備えたハンサムな女性アーティストである。その低音声の魅力は抗いがたいものがあり、まさに今後目が離せないアーティストだ。


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