■ScottyBobski History ■
コロラド州サミットカントリー、テレマークに明け暮れている間、スコッティは沢山のあらゆるスキーを試しました。ギアとテクニックの関係、何がテレマークをレベルアップさせるのかを考え続けた結果、あることに気づきました。それは、ヒールを上げる際の重心移動の時、リアスキーがフロントスキー同様に出来ていないことに気づきました。この時からテレマークのための、まったく違ったデザインが無いものかと、アイデア、デザインをペーパーに落とし始めました。『これだ!』 2000年スコッティは左右非対称のデザインのスコッティボブスキーのパテント取得に成功しました。
■テレマークスキーデザインの原則■
どんなスキーエッジにもスィートスポットと呼ばれる点があります。スィートスポットはサイドカットの中心に位置し、ここに重心をかけることでスキーは安定し、理想的なカーブを描くことが可能になります。このスポットはスキーの先端から約55%の位置にあり、アルペンスキーでは、通常このスポットが、ブーツセンターになりこの位置に合わせてビンディングが取り付けられます。スキーヤーの重心は常に、このスィートスポットに保たれることになります。
■テレマークスキー、3つの問題点■
?テレマークスキーでは、リアスキー(後ろ足スキー)のアウトサイドエッジに、ブーツのつま先で重心をかけます。アルペンスキーのブーツセンターに重心をかけるのとは違い、テレマークの場合、重心をかける位置が、14cm程度(ブーツソール長の半分位)前方にずれてしまい、カーブを描きづらくなってしまいます。
?スウィートスポットより前方に重心をかける事は、安定性を失うことにも繋がります。
?テレマークスキーではリアスキーに多く重心をかけるのが鉄則ですが、これではアウトサイドエッジに適正な重心をかける事が出来なくなってしまいます。
スコッティボブは行解決しました。(特許取得済み)
?『アウトサイドエッジの移動』アウトサイドカットのアーチの中心を14cm程度前方に移動させることで、リアスキーのアウトサイドエッジにかかる重心点がスウィートスポットと一致することになり、リアスキーのカービングパフォーマンスが向上しました。
?『アウトサイドエッジの短縮』アウトサイドエッジのテールをカットし、アウトサイドエッジを短くすることでアウトサイドカットのアーチの中心がアウトサイドエッジの約55%の位置になり、リアスキーの安定性が向上しました。
?『エッジング負荷の向上』アウトサイドエッジを短くする事は、1cmあたりのエッジング負荷の向上にも繋がりました。