アルザス(エルザス)地方とその中心都市のストラスブール(シュトラスブルク、シュトラスブール)は、政治的にはフランスの一部ですが、文化的、言語的にはドイツ圏に属し、歴史的にはドイツとフランスの抗争地でもあリ、地理的にはドイツとフランスの国境地域に位置しています。
現在は、その歴史的・地理的特性から欧州評議会、欧州人権裁判所、欧州議会などの欧州国際機関が置かれ、国際色豊かな地域でもあります。
現在はフランスの一部でありながら、元はドイツの神聖ローマ帝国の一部で、近代初頭にフランスに侵略され、フランスに占領・併合され、以降、ドイツは旧領の回復を図り、誰もが知る以下のような独仏の抗争地となります。
つまり、ビスマルクによるドイツ帝国がかつてのドイツの一地方だったアルザスを奪還します。
報復感情に燃えたフランスは第一次大戦の勝利によりアルザスを再びフランスの一部とします。
ヒトラーによる統一ドイツがアルザスを再度ドイツ領とし、第二次大戦後はフランス領となるというように。
そのため現在はフランス領なのに言葉や料理、家の造り方まで何もかもがドイツ的という地域であり、アルザスの名物料理として有名な「シュークルート」はドイツ料理そのもの。
言語的、文化的にはドイツ圏に属するため、地名や人々の苗字は、例えばSchneider(シュナイダー)という名前もここでは「シュネデール」となり、ベルリンのUnter den Linden(ウンター・デン・リンデン)に近いUnter Linden(ウンター・リンデン)という名称も「アンテル・ランダン」となり、ドイツ語の綴りをフランス語風に発音するという不思議な世界。それもそのはず、アルザス地方の言葉であるアルザス語は、ドイツ語のアルザス方言ともいうべき言葉で、いわばれっきとしたドイツ語の一部。
食べ物、ワイン、ビール、クリスマス風俗などドイツ的なものがいっぱいのアルザスは、アルザス語や標準ドイツ語では「エルザス」、ストラスブールはアルザス語では「シュトラスブール」、標準ドイツ語「シュトラスブルク」といいます。
アルザスは、まさにドイツの素顔にフランスの化粧をしたような地域。
ロレーヌは「ロートリンゲン」といい、アルザス・ロレーヌは地元のアルザス語や標準ドイツ語では「エルザス・ロートリンゲン」といいます。ロレーヌは、アルザスと一緒に語られたりしますが、ロレーヌ地方は、東部はドイツ系ですが西部はフランス系であり、そこがアルザスとはやや異なるといえます。
「フランスの中のドイツ」ともいわれるアルザスは、小さいながらも美しい地方。
そんなアルザス(エルザス)やストラスブール(シュトラスブール、シュトラスブルク)、さらにはロレーヌ(ロートリンゲン)などについて、その魅力を色々と語り合いましょう。
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