『芸術は爆発だ』の岡本太郎さんの言葉を秘書で養女となった故岡本敏子さんがメモし残し続けたことにより、我々も彼の思想を少し垣間見ることが出来る。
『人生に命をかけていないんだ。
だからとかくただの傍観者になってしまう。』
『よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人にはむずかしいという人がいる。
そんなことはウソだ。やろうとしないからやれないんだ。』
『ぼくはどんなに苦しいときでも、苦しいような顔をしないから、自由きままに生きているようにみられたね。ぼくはいままでどんなに苦しい状況のなかにあっても、にっこり笑って悲劇的でありたいと思っていたからね。
食えなけりゃ食えなくても、と覚悟すればいいなんだ。それが第一歩だ。その方が面白い。』
『誰もが、あえて出る釘になる決意をしなければ、時代は開かれない。』
『なぜパリなんだい。それになぜ、芸術家なんだい。ただ格好をつけた夢にすぎないじゃないか。どんな社会的な生活をしていようと、人間はそれぞれ自分の運命という重みを背負って生きているんだ。』