「イノさんはすげー上手いのになんでアシやってんスか?」
「好きだからよ」
「なんでさっさとデビューしないんですか?」
「私にはマンガの才能はないからね」
「へー--------…… は!? あれだけ描けるのに!?」
「でもね、マンガは才能がなくても
やっていけるものだと思っているわ。
機械的に生産する技術も、極めればそれはひとつのスタイルよ」
「… そんなんでマンガ描いてて楽しいですか?
オレはそこまで割り切ってやってけねっス」
「それでも私はマンガと関わっていたいのよ。
これでも私は、自分が本物ではないことの自覚に
誇りを持っているの。
この世界は力の無さを嘆くヒマも、自己弁護する余裕もないわ。
いい? これは仕事。
本気でうそをつく仕事なのよ。
あなたの描くうそは、誰かがお金を払ってでも
騙されたいものかしら?」
日本橋ヨヲコの描く漫画家の世界、
「G戦場ヘヴンズドア」のコミュです。
なんとなく評判を聞いて読んでみた方も、
当然のようにIKKIを読んでいた方もお気軽にどうぞ。
関連コミュ:日本橋ヨヲコ
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