2008年9月18日更新
Bainvegni !
スイスの4公用語の一つ、レート・ロマンシュ語はグラウビュンデン県(又は州 = Die Kantone = les cantons = i cantoni = ils chantuns)を中心に使われています。
グラウビュンデン県では交通機関、放送機関、教育、政治などでドイツ語、イタリア語に並んで使われるわけですが、会話はそれぞれの方言(idiome)でなされます。
1800年代まではグラウビュンデン県の各地でロマン語(系の言葉)が使われていました。
書き言葉ではないのと、標準語が整備されていないのが原因で、経済・文化・政治の分野で勢力を伸ばしていたドイツ語、イタリア語に押され、20世紀に入るとシェアが激減しました。
ロマンシュ語による文化を守るためと少数言語グループの政治力(発言力)を増やすために各方言を民主的にまとめて標準レート・ロマンシュ語、Rumantsch Grischunが整備されました。レティア地方の標準ロマン語です。
各方言とは次の5つです。
同じ方言内でも村によって差があリます。
変わった例では、ベルギュン村では本来エンガディン地方のPuterの変形が使われています。アルブラ越えの為エンガディンから労働力が流れたせいと思われます。
Sursilvan(前部ライン谷)
Sutsilvan(後部ライン谷)
Surmiran(上ハルプシュタイン)
Vallader(下エンガディン、ミュンスター谷)
Puter(上エンガディン)
5つの方言、3グループの代表、Sursilvan、Surmiran、Valladerから各単語を民主的に取り出して組み合わせたのが、レート・ロマンシュ語というわけです。
選択の例:
Sursilvan、Surmiran、Vallader、Rumantsch Grischun、比率
pasch, pasch, pasch, pasch, (3:0) = 平和
alv, alv, alp, alv (2:1) = 白
sempel, simpel, simpel, simpel, (2:1) = 単純
ura, ura, oura, ura, (2:1) = 時間、時
sedisch, sedesch, saidisch, sedesch, (2:1) = 16
gie, gea(eaとも), schi, gea, ---- = はい
jeu, ia, eu, jau ---- = 私は
aur, or, or, aur ---- = 金(きん)
面白いのは『16』などで、前半、後半で異なった2:1を採用しています。
レート・ロマンシュ語/文化振興協会:
リア・ルマンチャ
Lia Rumantscha
promoziun da lingua e cultura rumantscha
http://
グラウビュンデン県はスイス最東部に位置する最大のカントンで、クイーラ(クーア)市が首都、ウィンター・スポーツのダヴォース、富豪が集まるサン・モリッツ市などが有名。
スイス連邦鉄道は盲腸線としてクイーラまで入っているのみで、この県を網羅しているのはカントン立のレーティッシェ鉄道(Viafier retica)、ヨーロッパ標準軌間より狭い1メートルゲージの鉄道です。世界で一番遅い急行列車『氷河急行』で知られています。
またレーティッシェ鉄道アルブーラ線は、2008年7月7日ユネスコ世界遺産に指定されました。
http://
グラウビュンデン:
http://
レーティッシェ鉄道:
http://
マッターホルン・ゴッタルド鉄道:(レーティッシェ鉄道と氷河急行を共同運行。FO鉄道とBVZ鉄道が合併)
http://
興味がある方、既に話せる方、勉強中の方、情報を交換しましょう。