金華山は、宮城県石巻市の太平洋上に浮かぶ島のことであり、また、その島にある山のことである。対岸の牡鹿半島との間に金華山瀬戸で隔てられている。
・黄金山神社
金華山は、島全体が黄金山神社の神域となっており、地場の信仰の対象として有名である。恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」に数えられている。「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という言い伝えがあり、参拝客を集めている。また、神の使いとして保護されている多数の鹿が生息している。毎年10月第一、第二日曜には鹿の角切りの神事が行われる。
・環境
島全域が山であり、最高点は445m。平地はほとんどない。神社付近を除く大部分が国有地である。古くから信仰の島であり、1979年には南三陸金華山国定公園として指定がなされたため、手つかずの自然が多く残されている。
黄金山神社の裏には登山道があり、山頂の大海紙神社まで登山が可能。山頂より島の東側まで下ることができ、そこから北側、南側に道が分かれている。 南側には金華山灯台を経て島を半周するルートがある。 北東部は道が整備されていない、もしくは風化により道が断絶しており、非常に危険である。 遭難者がでることもまれではない。
植生は、ブナ・モミ・マツなどが多い。1980年代ごろからマツクイムシの被害が目立ち始め、島の南部では壊滅的な状態となっている。抜本的な対策が求められているが、シカやサルの保護のため薬剤散布が難しいというジレンマを抱えている。また、増えすぎたシカの食害によって若い木が育たず、草原化する所も出ている。森林を回復させる目的で、後継樹育成のための防鹿柵設置や、マツクイムシに対する抵抗性を持ったマツの植樹が行われている。
・アクセス
同じ石巻市の鮎川港または女川町の女川港から観光船で渡航する。
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