チベットの子どもたちの毎日はお祈りから始まります。その祈りは、いつも、自分たちや自分たちの国のためではなく、世界の平和のために捧げられています。住む国を追われた今でも‥。
チベット難民の子どもたちのために【チベット教育サポート基金】という支援システムがあります。
このコミュではその内容と、チベットの子どもたちの現状、そして、ダライ・ラマ法王の語録をお伝えいたします。
【チベット教育サポート基金】のHP
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*子どもたちの現状*
■インドに亡命
子どもたちはチベットから何日もかけてインドに亡命してきます。ヒマラヤ山脈を越える途中で凍傷になり、インドに着いたときには状態があまりにもひどく手足を切断しなければならない子どもたちも多くいます。まさに子どもたちは命からがらチベットから亡命してくるのです。(両親はダライ・ラマ法王の亡命地であるインドであればよりよい教育を受けさせられることができるであろうということを覚悟でインドに子どもたちを亡命させます。事実、一度チベットを離れた子どもたちが再び両親にあえる確率は0に近いものです)。インドに着いた彼らは服もなく、住むところもありませんが、その子どもたちをどうにかするのがインド、ダラムサラにあるチベット亡命政府です。
■子どもたちと教育
中国領のチベットの両親の収入がとても低いため、チベットでは幼稚園に行かせることもできず、幼少時代の教育はほとんど家での限られたものです。亡命してきた子どもたちの中で、学校で友達と遊んだり、勉強できるのは一部です。多くの子どもたちは「義務教育」すら受けられません。日本人の観点からみますと理解しがたい状況ですが、これが彼らの現状です。国のサポートがなく、すべてを他の国の援助に頼らざるを得ない亡命地では、里親がいない限り学校に行くことは困難なのです。現在、各国に里親はいますが、まだまだ足りないのが現状です。未来ある子供たちに必要なのは「教育」なのです。
『Escape Over the Himalayas
〜ヒマラヤを越える子供たち〜』のDVD
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【里親の皆さんへのメッセージ】
〜ダライ・ラマ法王のことば〜
人間にとって基本となる『暖かな心』を身につけるために、人間の内側の部分ー霊的成長の必要性を痛感している。
この『暖かな心』こそ、人間の叡智を正しい方向へと繋いでいく大事な資質であり、これなくしては、知識が人類に幸福をもたらすのか、それとも破壊となるのか、見当もつかない。
幸いなことに、チベットの伝統教育は、現代教育がもっぱら人間の外側の部分、つまり物質的側面のみを強調し、焦点をあてたがゆえに作り出していったさまざまな問題に対して、それをバランスよくもとにもどしていくうえで、非常に役にたつものである。
何故なら、伝統的チベットの教育は、おもに、人間の内面に関する探究にその主題を置いてきたからである。
こうした、世界的見地からいっても、保存するだけの価値のあるチベットの伝統教育を、里親となって支えてくださっている、日本の里親の皆様に深い感謝と愛と敬意とを表する次第である。
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