言葉という非常に複雑な道具を
正しく使うためには多くの閃きが必要である
言葉を文法的に正しく使えるからといって
言葉が言い表す「もの」をとらえているとは限らない
人が「閃きとは何か」という問いに取り組もうとするとき
さっそくひとつの大事にさしかかる
すなわち
どんなささいな閃きでも それが起きるためには
まず 感覚的なことがらに関する問いに
乗り込まなければならない
そうした問いには
果てしなく広がる
色の世界
音の世界
香の世界
不思議な感覚の世界が出現する
それだけではない
不思議なものの上に不思議が生まれる
この不思議とは
神々から火を奪い取った
プロメティウスの内的な火花の世界であり
閃きの世界なのである・・・・・