ニコライ・ギャウロフ
(Nicolai Ghiaurov 1929年〜2004年 ブルガリア)
戦後世界最高のバス歌手の一人とされ、イタリア、フランス、ロシア・オペラで比類ない存在感を示した。広い音域で深みのある声を持ち、知的でよくコントロールした歌唱を聴かせた。
2004年1月に、デビュー役であるドン・バジーリオをヴェネツィアで歌っている。同年5月、心臓発作に襲われ、自宅のある(フレーニの生まれ故郷)モデナ近郊の病院に入院していたが、6月2日に死去した。
ソプラノ歌手のミレッラ・フレーニとはおしどり夫婦として知られ、その夫人に看取られての最期だった。
[略歴]
ブルガリアのヴェリングラードで生まれる
ソフィア音楽院、さらにレニングラード音楽院およびモスクワ音楽院でも学ぶ。ワルシャワと1955年のパリ国際音楽コンクールで優勝し、同年ソフィアの歌劇場で『セヴィリアの理髪師』のドン・バジリーオを歌いデビューした。
1957年ウィーンで『アイーダ』のランフィスを歌い成功。
1958年にはボリショイ劇場でメフィストフェレス(グノーの『ファウスト』)やピーメン(ムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』)を歌い注目を集めるとともに、イタリアでもボローニャ歌劇場でバジーリオを歌いデビューした。
1959年『ボリス・ゴドゥノフ』でミラノ・スカラ座に出演
1962年にはコヴェント・ガーデン、1965年にはメトロポリタン歌劇場にもデビューし、さらにウィーン、パリ・オペラ座、ザルツブルク音楽祭などに次々と出演して様々な歌手や指揮者との活躍の場を広げていった。
日本には1973年のNHKイタリア・オペラ公演でメフィストフェレスを歌い、また1981年のミラノ・スカラ座の公演では『シモン・ボッカネグラ』のフィエスコを演じ、シモンを歌うカップチッリとの熱い競演を見せた。
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